【島田順子さんのいつものご飯②】愛用のキッチングッズと懐かしの祖母の味をご紹介。

島田さん キッチン

使いやすく、美的なキッチン。そこから生まれる島田さんが長年育んできた温かな家の味は唯一無二のもの。自ら手がけた愛すべきキッチンは愛着が湧きますよね。今回はデザイナー・島田順子さんのキッチン風景をお届けします。

プロ仕様のシンクやガスオーブンレンジはミーレのもの。よく使う台所道具は外に出してディスプレイ。

へらやお玉には、旅先で買い求めたユニークな形のものも混じって。

「刃物はやっぱり日本のものがいいと思うわ」と島田さん。一番のお気に入りは右端のペティナイフ。

磨きこまれて鍋もぴかぴかです。

「今日はマイセンにしましょうか」。食器選びにも島田さんのセンスが。

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懐かしい祖母の味をフランスで

今日は新鮮なタラを買い求めて、すり身を使ったしんじょを作ることにしました。「子供のころ、車で売りに来る魚屋さんがいて、そこでいい白身魚が見つかると、よく祖母が作っていた思い出の味なの。ゆでたてを生姜醤油でいただくと、口の中でふわっとして、それはおいしかったのよ」

しかも今日はちょうど庭の木から山椒の実を採ったところ。それをしんじょの味のアクセントに。ここがフランスの田舎とは思えない、懐かしい日本の味。

そのほか体によく、積極的に食べるレンズ豆のサラダ、アボカドとグリンピースをわかめに合わせたユニークな和え物……。古い納屋を改造して島田さんが自ら設計した使いやすいキッチンのおかげで、調理もスムースに進みます。出来上がったばかりのプチトマトの前菜とシャンパンを、うっそうと茂った庭の緑を眺めながらいただく夕刻のひと時。「好きな友達や家族と過ごすこういう時間が最高に幸せ」と、島田さんはほほ笑みます。

素材のよさを引き出す調味料は近所の自然食スーパーで買ったものが多い。

中央のフェンネルがサラダに。

山椒の木から収穫した実を料理に活用。ボウルでなく、大ぶりのワイングラスを保存や調理に使うのが島田さんらしい。

プチトマトに小玉ねぎを散らして焼くだけなのに、とても豊かな前菜に。

てきぱきと料理をする島田さんの脇では、愛犬のバンブーが作業を見守ります。

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「高級店で買ったものがおいしいのは当たり前。でもその土地で採れた、形はちょっといびつでも旬のものを食べるのがいいわね。庭で採れたハーブや野菜をちょこっと添えて」上質でシンプルな服に、島田さんらしい感覚とアイデアで今年らしさを加えていく……島田さんの手料理のおいしさは、その服作りとも相通ずるものでした。

▶今回作ったお料理のレシピは次回 【島田順子さんのいつものご飯③】でご紹介します。9/4公開予定。

『ku:nel』201611月号掲載
写真 松永学/取材 松永麻衣子/文 船山直子

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