【松永加奈のフランス便り51】フランスバーゲン事情。「開始時期は国が決めているんです」

松永加奈 バーゲン

在パリ6年のクウネル・サロンメンバー松永加奈さんのフランスレポート。今回のテーマはバーゲン。日本でも、7月に入り各所でバーゲンが始まりましたが、それはフランスも同じ。その様子を紹介していただきます。

パリではただ今、夏のSoldes(ソルド)=バーゲンセールの真っ最中。デパートやブティックの商品にカラフルな値引きのタグが付き、みんなの買い物欲を刺激しています。

先行セールの際は商品にカラーシールだけ貼ってあります。どこかに割引率がまとめて表示されていますが、分からなければお店の方に質問。

デパートではこの1年、ロックダウンが明けるたびに一斉値引き。「安くなっているよ!」と連絡が飛び交ったりSNSが賑わいます。

日用品や雑貨も安くなります。夏はイースターで店頭に並んだグッズがセールに登場。この子たちはうさぎ好きの私が責任もって連れ帰りました!

セール初日前日、先行には登場していない商品がビニールぐるぐる巻きでスタンバイ。これもこじあけようとするツワモノがいてびっくり。

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フランスでは冬と夏、年2回のセールが国の定めた日程で行われ、冬は1月第2週の水曜、夏は6月最終週の水曜から4週間が原則。但し、大規模ストがあった2020年の冬は交通機関のマヒで店舗の売り上げが減少したため、セール開始は1週間後ろ倒しに。コロナ禍では状況に合わせた対応が取られるなど、開始時期は国内情勢で変わることもあります。そして、セール前にお目当てのアイテムがある場合、虎視眈々と(でも鼻息荒く)「その日」を待つのは世の中の常(?)だと思いますが、フランスでセールの勝者になるためには、いろんなタイミングも重要です。

1月の冬セールにはクリスマスシーズンの限定品が。食品はお菓子だけでなく、ノエルフレーバーの茶葉やトリュフ入り調味料などのギフトセットも。

先行割引がないブランドは、セール初日に朝から列が。入店制限がかかる所もあり、人気ブランドはやはり早いもの勝ち。

さまざまな値引き合戦が行われるので、最初から60%オフというものも。消費者には嬉しいですが…。

夏だ、海だ、バカンスだ!ということで水着ももちろんセール対象品。ちなみにフランスはビキニ派が多いような気がします。

セールが始まると、色だけで表示されていたタグに割引率がついたシールがぺたり。

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実は、「Ventes Privée」(プライベートセール)や「Promotion」(特価品)など、「Soleds(セール)」という名前を使わず先行値引きを始める店舗やブランドがほとんど。もちろん、セール初日まで安くならないものもありますが、「あ、これ安くなってる!」というラッキーな出会いがあるので、事前のチェックは欠かせません。デパートではセール期間前に、値引き率を色分けしたタグ付き商品が並び、会員証を提示すれば買える仕組み。各ブランドからはプライベートセールのお知らせがばんばん届き、本番前から商戦は始まります。また、セール開始翌週には「La 2ème démarque」(2度目の値下げ)になり、それが段階的にどんどん進んで、期間中に大特価になることも。なので、欲しいものにアタリをつけて、様子とタイミングを見計らう…という感じです。

こんな感じで色分けされ、売れ残ると次々にシールの色が変わっていきます。

フランスでは、価格表示から扱う商品まで、セールに対しての細かい規定があります。といっても、買う側は出ているものを選ぶだけなんですが。

年に2回のタイミングに合わせて旅行に来る方も。フランスブランドのキッチン雑貨や食器は大人気。いつかの旅行の際には、みなさまもぜひ!

どの店舗でも「Ventes Privée」(プライベートセール)や「Promotion」(特価品)など、言い方を変えて長く売り出しを続けています。

「会員証がある人のみ」と書かれていても、ほとんどがその場で作れる無料の会員証です。

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昨今はネット先行も増えているせいか、以前より店舗の混雑はだいぶ緩和されている気がします。特にこの1年はロックダウンが明けた途端、どこでも一斉に値引き合戦が始まるので、なんとなく「夏のセールが来るぞー!」という盛り上がりもいま一つ。といいつつ、やはり「いいもの買えた?」「あれ安くなってた?」と情報と話題が飛び交うこの時期。買い物魂にうっかり火がついてしまうのは、どこの国も同じです…よね?


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