ステイホームを機に、小さな自宅のベランダで干し野菜にハマった私(前編はこちら)。キノコ、根菜、葉物と、今日も試行錯誤は続いているわけですが、春も盛りの今、個人的におすすめしたい野菜が「ミニトマト」です。干したものをさらにオイル漬けにすれば、調理の幅も広がりますよ。
甘みと酸味を持つトマトですが、中でもミニ(チェリー)トマトは、大きなトマトに比べて糖度が高く、食物繊維や抗酸化作用のあるリコピンやビタミンも多く含まれていると言われています。また、トマトといえば「夏野菜」のイメージですが、以前農家の方に伺ったところ、冬の寒さに耐えて育った春トマトは甘みが増して、一層おいしいそうです。
そんなわけで、晴れた日にはせっせとミニトマトをザルに並べて、干しています。トマトは水分量が多いので、けっこう時間がかかるんです。トマトに限らず、野菜の乾燥は電子レンジやオーブン等(もしくはフードドライヤー)を使うという‟奥の手”もありますが、今のところエコを貫き、太陽の恵みで気長に乾燥させています。
ちなみに、屋外に干す際は、風通しの良さもぜひ考慮してください。いくら日当たりが良くても、窓を閉め切った室内などでは、あっという間にカビが生えてしまいます(何度か失敗して涙を飲みました)。
野菜はなんでも、乾燥させればさせるほど、長期保存が可能になりますが、個人的にミニトマトは、セミドライ程度の固さが好みで、見た目も美しいと思っています。
セミドライになったミニトマトは、オーソドックスなオイル漬けがおすすめです。密閉容器にセミドライトマトと、トマトがしっかり浸るくらいのオイル、小さじ1/2程度の塩、ローリエ1枚を入れるだけです。我が家のポイントは、オリーブオイルのみだと、冷蔵庫で固まってしまうので、サラダ油も混ぜている点。
トマトの濃厚な甘みとうまみを閉じ込めたオイルは、パスタにはじまり、オムレツやサラダなど、幅広く重宝します。トマトの甘みをシンプルに味わうなら、ブルスケッタがおすすめです。忙しい朝もさっと作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
【材料】※それぞれお好みの量で
・セミドライトマトのオイル漬け
・バケット
・生ハム
・クリームチーズ
・ブラックペッパー
【手順】
①バケットを軽くトーストする
②温めたバケットの表面にクリームチーズを塗り、生ハムを乗せる
③セミドライトマトのオイル漬けを乗せたら上からブラックペッパーをぱらりとして完成
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写真/文 権 佳恵