【松永加奈のフランス便り38】目指すは2024年のパリオリンピック!エッフェル塔はただいまお色直し中。

エッフェル塔 松永加奈

在パリ6年目の<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの松永加奈さんのパリレポート。今回のテーマは、パリの象徴・エッフェル塔。2024年のパリオリンピックに向けて、ブラウンからゴールドにお色直し中なんだそうです。

パリの”顔”ともいえる代表的なランドマーク、エッフェル塔。去年から網掛けされたり、巨大な足場が組まれたりと、なにやら周辺がざわついています。

今、エッフェル塔は過去最大級の塗り替えの真っ最中。錬鉄でできた高さ324メートルある本体は、日夜、雨風や日光、大気汚染にさらされているので、それによる劣化や錆を防ぐため、今までも7年ごとに新しく塗装されていたそう。でも、今回は2024年のパリオリンピックに向けて、まるっと色が替わります。約50年間親しまれてきた現在の「エッフェルタワーブラウン」から「ゴールド」になるらしい!…という話を聞いたときには「え?金ぴかになるの?」とびっくりしましたが、実際にはそこまで変わるわけではなく、今より少し明るめの「黄茶色」になるんだとか。確かに、パリ屈指の高い建物が金ぴかになったら、街に馴染みませんよね。

現在の色は「エッフェルタワーブラウン」。高さゆえの存在感ですが、石造りの建物が並ぶ街に鉄塔が馴染んでいるのは、この色のおかげかも。

ペタペタとつぎはぎされた網掛け姿の鉄の貴婦人。塔の真下に入り口があるため、「正面」がどこなのかいまだに不明。

ただいま網で1番大きく覆われているのは南側のふもと。近づくと、いかに作業に時間がかかるかよくわかる建物の大きさと複雑さ。

防弾ガラスの壁は2018年にテロ対策用として設置されたもの。東西には同じく対策用に鉄のフェンスもあり、その中で工事が行われています。

セーヌ側から防弾ガラス越しの様子。現在コロナ禍で塔は閉鎖中のため、下は雑然としています。オリンピックに合わせて周辺もかなり変わるようです。

当初、何かわからなかった巨大な足場は塗り直しのためのものでした。上部左手に描かれた模様が完成の色のイメージかな?

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ところで、エッフェル塔は過去に今と違う色だったことをご存知ですか?私は知らなかったのですが「赤茶色」「黄土色がかった茶色」「5色のグラデーション」などの時期があったようです。ちなみに現在のエッフェル塔は、下から上に向かって色が薄くなるよう3段階のグラデーションがかかっているそう。しょっちゅう見ていても全然気が付かず、1色だと思っていました。過去の写真をチェックしてみると…確かに言われてみればそう、かも?

イベントや記念日はさまざまな色が映し出されるエッフェル塔。もしこんな色だったら…と色が変わるたびに想像します。

7月のパリ祭には塔から大量の花火が飛び出します。毎年「鉄塔は大丈夫かな?」と思っていましたが、これでは塗装も傷むわけですよね。

工事前の2018年。確かに、下の方が色が濃く、上にいくにつれて薄くなっているかも!

2020年9月。塗装剥がし作業が進められていた頃。いま見ると全体の色の差がわかりますね。

2021年4月。上部の色が塗り直されているのが分かりますか?下に比べると少し濃い目の渋いゴールド、これが新しいエッフェル塔の色になります。

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ペンキ剥がしが始まったのは2019年。しかし、有害物質が含まれた古い塗装を剥がすという工程にコロナ対策も加わり、作業は複雑化。塗り替え自体は今年2月に始まったばかりです。莫大な費用(約63億円)が見込まれている工事が完了するのは、2022年11月の予定。上部に少しだけ見える新たな色が全体を包むのは、もうちょっと先のこと。その頃にはきっとまた、世界中からたくさんの人たちがやって来て、エッフェル塔を見上げていることでしょう!

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