クリスマスの過ごし方、イギリスの場合。プレゼント準備は夏の終わりからする人も!

ポインセチアとサンタクロースの置物

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーのKayoさんこと重盛佳世さん。38歳で会社を辞め、直感に導かれるままイギリス留学を決めました。その後、英会話の本が大ヒットという人生の大転換をアラフォーで経験しました。今回はイギリス留学時代のクリスマスについて。

イギリス生活の中で思い出深いことのひとつにクリスマスがあります。クリスマスは大切な家族と一緒に過ごすのがイギリス流。1年の中で1番大きなイベントと言っても過言ではありません。特に私がお世話になっていたホストファミリーのクリスマスにかける意気込みと言ったら半端ではありませんでした。

ホストマザーとは友達のようにいつも一緒にいた私。彼女の場合、夏が終わるころからクリスマスに向けての準備がはじまります。まずはプレゼント購入。特に孫に対する愛情が大きく、セールでお手頃価格になったおもちゃや絵本などを買い揃えていきます。そこから秋→冬にかけて、店頭で気に入ったものを見つけると、「これは〇〇に!これは〇〇に!」と、孫や娘夫婦、友人・・・と、私はいつも荷物持ちをしていました。

同時にクリスマスカードも用意します。(イギリスはカードの国。クリスマスカードも1年中置いてあるので、気に入ったものがあると即ゲット!)

クリスマスの飾り
部屋のあちらこちらにクリスマスグッズが並びはじめます♪ 

そしてハロウィンが終わってしばらくするとクリスマスツリーの飾りつけがはじまります。11月後半にはクリスマスカードを投函。カードが12月初旬に届くよう、早めに郵送するのです。(この時期、郵便局はクリスマスカードの配達で込み合うので、とにかく早めに)。

12月に入るとクリスマスケーキやお菓子の準備と並行して、今まで買い集めたプレゼントのラッピングがはじまります。イギリスでは日本のようにお店での包装サービスはないので、自分たちでリボンや包装紙を揃えてラッピングをします。これがとにかく大変な作業。

プレゼントは1人1個とは限りません。1人2~3個、孫たちには20~30個!!! ラッピングが得意だった私はホストファミリー宅の分だけではなく、親せきや友人の分まで任され、毎日クリスマスソングをBGMにラッピング作業に明け暮れていました(笑)。

ラッピングをしたクリスマスプレゼント
ラッピングの時期、私のベッドの上はいつもこんな感じ!
ラッピングをしたクリスマスプレゼント
たまには趣向を変えて名前入りのタグを作って貼ってみたり♪
ラッピングをしたクリスマスプレゼント
プレゼントはどんどんたまっていきます!
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ホストファミリー宅では24日のクリスマスイヴの午後から家族がプレゼントとお泊りセットを持って集まります。夕食の後はパジャマやリラックスウェアに着替え、リビングでまったり過ごし、寝る前にクリスマスツリーの下にプレゼントを山積みに置くのです。

25日のクリスマス当日、朝起きたらパジャマのままでクリスマスツリーの部屋に集合。各自、自分のプレゼントをピックアップしてプレゼントをオープン!!! その後自分の貰ったプレゼントを見せ合いっこします。最初は小さなお孫さんたちからはじまって、歳の順に最後はおじいちゃん、おばあちゃんと。この時間が実に楽しい♪40歳過ぎの私も童心に戻っていました。

クリスマスツリーの前に座る重盛佳世
クリスマスツリーの下はプレゼントの山!
クリスマスツリーの前に座る重盛佳世
お孫さんからは可愛い手編みのソックスをもらいました♪
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その日は子供から大人まで一緒にゲームをやったりTVを観てのんびり過ごします。お腹が空いたら、その辺にあるもので軽く済ませ、夕方のディナーに備えます。イギリスの休日のディナーはだいたい16時くらいから。早めの夕食をとり、そのあとパブや友人宅へ外出するのがパターン。クリスマスディナーも16時からはじまりました。

ここでメインのチキンやターキーの丸焼きが出てきます。ホストマザーが腕によりをかけて作ってくれたお料理を、みなで楽しくゆっくり味わい、最後にクリスマスプディングで閉めるのでした。(ラム酒の効いたこのケーキがたまらなくおいしい。切り分けられたケーキの中にコインが入っていたらラッキー!)

クリスマスのテーブル
テーブルの飾りつけにも気合が入ります。素敵!
クリスマスのテーブル
毎年毎年、趣向を凝らします。
クリスマスのテーブルセッティング
家ごとに飾り方はいろいろ。どれも心がこもっています。
クリスマスのテーブルセッティング
ホストマザーのクリスマスディナーは最高!!!
クリスマスの食事
こちらが最初のお皿。このあと2回くらいお替りしちゃいます!
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ディナーの後は、おめかしして出かけます。今度は家族以外の人たちとのクリスマスパーティ。イギリスではクリスマスの翌日26日もボクシングディ(Boxing Day*)という祭日なので、これまた夜通しのパーティーが繰り広げられます。

うちの場合はホストマザーのお兄さん宅へ行くのが恒例。そこに親戚や近所の人たちが集まるのです。家に着くとそれぞれにプレゼント交換をして、その後は朝までカラオケ大会。イギリスでは各家にカラオケマシーンがあって、小さな子供から大人まで、みなで歌って踊って楽しみます。そんな習慣がなかった私も、はじめの頃は恥ずかしがって躊躇していたものの、年々慣れてきて楽しめるようになったのでした。

そんな盛り上がりの3日間を終えると27日からは通常に戻ります。ちなみに、12/31~1/1の2日間は祭日ですが、1/2からはいつも通り。イギリスの年越しでは12/31の晩に皆で食事をしてカウントダウンを祝いますが、1/1はゆっくり過ごし、次の日からは平日。あっけないものです。

今年もクリスマスのシーズンがやってきました。私がお世話になった家族や親せきの人たちは、今年もあのあたたかい時間を過ごすんだなぁ~と。この時期になると当時のことを思い出し、ほっこりした気持ちになるのでした。

カンタベリー大聖堂
カンタベリー大聖堂もクリスマス仕様に!

【kayo‘s message 】
Boxing Day ボクシングディ


クリスマスの翌日の26日。教会が貧しい人たちのために寄付を募り、箱に入れられた(boxing)クリスマスプレゼントを贈る日であったことから”Boxing Day”と呼ばれるようになりました。初めてこの言葉を聞いた時、「クリスマスの翌日に何故(スポーツの)ボクシング記念日?」と不思議に思いましたが、boxのほうだと分かり納得したのでした(笑)。

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