イギリスの美しい田舎町・カンタベリーに魅了されて…。イギリス・ケント州カンタベリーのガイドブックづくり。

カンタベリー イギリス ケント州

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーのKayoさんこと重盛佳世さん。38歳で会社を辞め、直感に導かれるままイギリス留学を決めました。その後、英会話の本が大ヒットという人生の大転換をアラフォーで経験しました。今回は、そのイギリス留学時に、魅了されたイギリス・ケント州カンタベリーのガイドブックを作ってしまった話を紹介します。

かつての私のイメージは「イギリス=ロンドン」でした。ですから、イギリス・ケント州のカンタベリーで語学留学をした後、 一度はロンドン生活を経験してみたく試みたものの 、すぐにカンタベリーシックに。若くもなかった私は、慌ただしい都会の生活よりも、穏やかな田舎のほうが合っていることに気づき、その後もカンタベリーの滞在を繰り返すようになりました。

その頃の私はイギリスと日本の半々暮らし。イギリスでは次の本の下準備の作業に励み、日本ではその本の出版作業。とはいえ、イギリスではほとんど遊んでいました。ホストファミリー宅に滞在していたのですが、部屋で作業をしていると友人たちからお誘いがかかり、誘惑に弱い私は即外出。地元の友人たちは何でも新鮮に喜ぶ私をいろんな場所に連れて行ってくれました。

重盛佳世 イギリス カンタベリー
ホストファミリーや語学学校の人たちといっしょに。
重盛佳世 イギリス カンタベリー
大親友の夫婦とは週1ペースで遊んでいました!
重盛佳世 イギリス カンタベリーホストファミリー
旅好きの夫婦とは、よくいっしょに遠出を。
重盛佳世 イギリス カンタベリーホストファミリー
ケント大学で歴史を学ぶ学生たちと遺跡巡り!
重盛佳世 イギリス カンタベリー
友人の友人たちとも仲良くなって盛り上がり!
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カンタベリーやその周辺の良さを伝えたくなり…。

そんなことを繰り返しているうちに、「日本の人たちにもこの美しい田舎町を教えてあげたい!」という気持ちが高まって、無謀にもガイドブックを作ろうと思ったのでした。
滞在中の空いている時間を使って一つでも多くの場所を巡り、現地の人たちにお気に入りの場所や穴場スポットを聞いちゃおう。

そしたら、英会話や歴史の勉強にもなるから、一石二鳥だ!
と、かなり自信満々の閃きでした。

そこで私の頭をよぎったのは、お昼のTV番組の名物企画、ヨネスケさんの「突撃!隣の晩ごはん」。現地の人たちにアポなし取材をしたら、生のおもしろい情報が取れるのではないか?と。そして、即、実行に起こしたのでした。

目的地を決めて、とにかく行ってみる。で、駅に降りたら、まずはそこの駅員や売店スタッフに声をかけてみる。

「私は素敵な場所がいっぱいある、ここ、カンタベリー周辺の地域が大好きなの。だから日本の人たちに向けてここのガイドブックを作ろうと思っています。ぜひ、あなたのおすすめの場所を教えてください!」と。(それと同時に、観光案内所の有無も教えてもらいました。)

重盛佳世 イギリス カンタベリー
駅に着くとまずはスタッフを探して聞いてみる。
重盛佳世 イギリス カンタベリー
ときにはバスの中の乗客にも聞いたりして!
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最初の行先が決まると、その場所でまた突撃取材。
「ここの魅力は?」「ほかにも気に入った場所やおすすめの場所はある?」と。

私のこの無謀な質問に、地元の人たちの反応も様々。
●「それは素敵だね!ここのおすすめスポットと言ったら〇〇だよ。何ったって……」とノリノリで話にのってくれる人。
●「あまり知られていないんだけど、実は地元では有名な素敵な場所があるんだよ …… 」と貴重な情報をくれる人。
●「日本人におすすめするような場所はないよ」と、バッサリ切られる人もいます(涙)。また、

●「だったら、あそこの店主に聞いてみれば、いろいろ教えてくれるよ!」と人を紹介してくれたりもします。

こうやっていくと、わらしべ長者のように次々と人につながっていって、どんどん情報が集まってくるのです。

カンタベリーのリアルな様子を届けたい

それと同時に、紹介された場所の美しい景色や物の写真を撮りまくる。しかし何といっても 旅先での地元の人たちとの出会いやおしゃべりが面白くてたまらないのです。そうやっていると、あっという間に1日が過ぎて、続きは次の日。

重盛佳世 イギリス カンタベリー
地元で人気のフィッシュ&チップスの女店主にインタビュー。
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かわいい建物の案内所にいたふたりは、とってもフレンドリーでした!
重盛佳世 イギリス カンタベリーホストファミリー
ケーブルカーの運転手は、自慢のケーブルカーの歴史や動力を熱弁。
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ときには地元の観光ボランティアを予約して、一日がかりでじっくり聞きまくる。
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一息ついたカフェのスタッフにもお気に入りの場所を!
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ユニークな観光オジサンとも出会えて語ってもらいました。
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しかしここで問題が…。そう、イギリスは天気の良い日が少ない。ガイドブックには晴れた美しい景色を載せたいから、天気はとても重要なのです。私は今まで以上に天気をチェックするようになり、 天候に左右される生活がはじまりました。

朝起きて、まずは天気予報のチェック。天気が良くないときは家で執筆作業、良いと現地取材に…と、執筆の合間に始めたガイドブック作りですが、いつの間にか、取材のほうが優先されるようになったのです。

そのうちに、ふと気づく。(←よく気づくのです笑)

各観光地の入場料のなんて高いこと!美術館に博物館、庭園、お城…etc。いくら趣味で始めたとしても、これでは身が持たない。そこで、 カンタベリー市内にある ケントの観光局にアポを取って現状を説明。

「日本ではまだ知られていないケント州を多くの日本人に知ってもらいたくガイドブック作りを試みているが、なんせ各施設の入場料が高くて…どうかサポートしてくれませんか?」と、目をキラキラさせながら熱弁する私。この時の私の英語の流暢なことと言ったら(笑)。⇒その甲斐あって、各観光地にフリーで入場できるチケットを手配していただきました。

そうなると人間欲が出てくるもので……、次は鉄道会社にも交渉。

「私は日本で知られていない、ここの良さを知ってもらいたく~~~鉄道料金が高くて~~~サポートしてください」と。→そして、有難いことに地元の鉄道会社からもフリーパスをゲット。

ただ、この鉄道のフリーパスには特徴があって、「いつでもどこでも」になると悪用の恐れがあるから、現地へ行く2~3日前、広報窓口に「〇月〇日に〇〇に行きます」とメールし、その日付と目的地が記された切符を郵送してもらうことになりました。ただ、それをやっていく中で(先ほども述べたように)天気の悪い日に当たってしまうと最悪。

仕方なく雨降りの中写真を撮ったものの、やはりガイドブックに載せられるような質ではない…。そこで鉄道会社に再度交渉。「日程を限定されると雨などで美しい写真が撮れないこともある。せめて2~3日の猶予を~」と。

すると1週間の有効期限付きのチケットを送ってくれるようになったのです。そのおかげで、現地へ何回も足を運ぶことができ、たくさんの情報や美しい画像を集めることができました。

重盛佳世 イギリス カンタベリーホストファミリー
地元で有名なハーバー。停泊中のカラフルな船が映えます!
重盛佳世 イギリス カンタベリー
灯台の上に偶然に浮かんだバタフライのかたちの雲♪
重盛佳世 イギリス カンタベリー
帰りがけに急に光が差してきて、スピリチュアルな光景に!
重盛佳世 イギリス カンタベリー
写真を撮っていたらカモメも参加してくれました。
重盛佳世 イギリス カンタベリー
出かけるときは軽装で。リュック、傘、水、果物、帽子、あとカメラが必需品!
重盛佳世 イギリス カンタベリーホストファミリー
とにかく楽しくて、終始子供のような笑顔(^^)。
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なんでも言ってみるものですよね。お国は違えども、「カンタベリー愛」や「熱意」は伝わるものです!この現地の人々へのインタビュー(お喋りタイム)と企業へのアプローチで、私の英語力もだいぶ向上しました。好きな場所に行くことができ、それをサポートしてくれる企業があり、尚且つ、苦手な英語が上達する!これは一石二鳥どころではなく、三鳥、四鳥、いや五鳥くらいのことでした!

ということで、この現地取材はその後3年にわたって行われ、日本に戻って2年の編集期間を経て、無事「地球の歩き方」から出版されたのでした。(編集部からも、カンタベリー愛のこもった内容だね!とお褒めいただきました。)

今後、機会をみて、私の魅了されたイギリスの田舎町の様子もご紹介していきますね。ご期待ください!

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