食生活を変えつつ、40代半ばから始めたヨガによって、自分の中の幸せの基準が変わったというエレン・ストロームさん。心に変化が生じたきっかけと、健康的に毎日を送る秘訣を教えていただきました。
Helen STRÖM/エレン・ストロームさん
56歳・画家。スウェーデン出身。18歳で渡仏。31歳で友人とインテリアファブリックの会社を立ち上げ、のちに画家に転向。
Ins tagram:@helenstrom.art
体に合う食材を取り入れる。
40歳を過ぎた頃、原因不明の瘤ができたことがきっかけでアレルギー検査をしたというエレン・ストロームさん。
その結果、小麦粉、卵白、米がアレルギーの原因になっているとわかり、それらを除去したところ、その瘤が自然と消えたそう。
「夫がベトナム人で、毎日白米を食べる生活。私も子供たちと一緒に卵料理やパスタ、パンを食べ過ぎていたのかなと反省し、改めて食生活を見直すようになりました。
もちろんベジタリアンではないので、お肉もお魚もなんでもいただきますが、良質な食材をなるべくシンプルな調理法で作るようにしています。
故郷のスウェーデンでは砂糖を隠し味に使う料理が多いのですが、 白砂糖を極力使わず、どちらかといえばスパイスを意識して使い、食欲増進や発汗を心がけています」
10年ヨガを続ける理由
「18〜45歳までバレエメソッドの運動を続け、ランニングをしても息が切れない体をキープできています。でもスキーで怪我をして続けられなくなり、ヨガに切り替えました。
呼吸法がメインのハタヨガとエクササイズ的効果のあるパワーヨガをするようにしたら、 頭を空っぽにして目の前にあるものに集中できるようになり、あらゆるものに感謝する心が生まれたんです」
何気ない日常に幸せを感じるように
長女は独立し、長男は寮生活と今は 夫婦ふたり暮らし。夫とふたりでいる時間が長くなりましたが、むしろその時間に幸せを感じるそう。
「彼との会話が増え、子供が一緒のときには行儀が悪いとしなかったテレビを見ながらのディナーも、まあいいかと。そんな何げなく、ゆるい時間に、とても幸せを感じているんです」
写真/篠あゆみ コーディネート/鈴木ひろこ 文/今井恵 再編集/久保田千晴