好きなものが似ていたり、はたまた全然違う価値観だからこそ刺激を受けたり……。おしゃれや暮らしの、素敵な「同志」ふたり組に登場いただき、「好きなもの」をおすすめし合う(トレードする)新連載。
第一回目は、〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの菜木のり子さんと、姪の三宅詩菜さんの登場です。
菜木のり子
なぎ・のりこ
14歳からティーン誌でモデルを始める。その後女優の活動も。25歳から27歳をパリで過ごし、帰国後はCMタレントとしても活躍。散歩が大好きで、歩きながら心動く景色をiPhoneに「採集」している。
三宅詩菜
みやけ・しいな
デジタルキュレーター。幼稚園からインターナショナルスクールに通い、大学からはパリで学ぶ。語学に堪能で、おいしいものに目が無い。HPやInstagramで、自身がセレクトしたアートを紹介している。オンライン上にギャラリーをつくるべく、もっか活動中。
Instagram:@sheena.miyake
https://sheenamiyake.com/
親戚というより、ソウルメイト!?
ファッションも、エッセイも、「センスのかたまり」として人気の菜木のりこさん。そんな菜木さんが、「感覚がすっごく似ているの」と頼りにしているのが姪っ子の三宅詩菜さん。菜木さんの5歳下の妹・恭子さん( 【おしゃれ姉妹のファッションスナップ①】かっこいい!菜木のり子さんシスターズ登場。 記事に登場)のパートナーの娘さんです。ちょうど20歳の年の差ですが、とにかく二人はウマが合う。好きなもの、大切にしたいことのシンクロ率が高いのだそう。
お互い気が合うけれど、洋服のセンスはだいぶ違う。カジュアル、軽やかなおしゃれが得意な菜木さんと、黒で統一したシックなおしゃれが好きな三宅さん。そんなふたりがお気に入りの服を「トレード」。
三宅さん: のんちゃんは昔から洋服好きで、おしゃれだよね。
菜木さん:洋服の貸し借りはしたことあんまりないね。でも、妹の恭子にお下がりをあげることは若い頃からよくあって。そこからシーナに降りていくということはあったかな?
\trade1/
菜木さんから▶三宅さんへ
いつも黒を身にまとっている三宅さんに、菜木さんが選んだのは『RHC』のショッキングピンクのカーディガン。「ナチュラルだったり、ベーシックなトーンのものより、振り切っちゃったほうがいいのかも?と思ったの」(菜木さん)。
\trade2/
三宅さんから▶菜木さんへ
かっちりした服が好みという三宅さんは、ジャケットをカーディガン感覚で着こなします。一方菜木さんは「どうも私はジャケットが似合わなくて」と敬遠してきたのだそう。でも、ふたりで話し合って、ノーカラーのジャケットならいけるかもと、『 トリコ・コム・デ・ギャルソン』のジャケットをトレードしました。
影響し合っているもの
「好き」のツボが合うという二人が、いま同時に魅了されているのが、美しいタロットカードとパワーストーン。
菜木さん:このカードで占うというより、こういう美しい感じのものを持っているのがうれしいんです。私たちちょっと収集癖があるのかもね。シーナが持っているものと取り換えっこしたり、情報を教えてもらったりして、いまふたりでハマっているのよね。
三宅さん:カードも石も、本屋さんやコスメショップで売っていたり、いますごく身近な感じになっているよね。それって自分を知りたい人が増えているということなのかも?人を喜ばせることを気にかけてきたけど、自分自身を喜ばせるのもすごく大事。何をしたら自分が一番うれしいんだっけ?って、カードとか石とかを大切にしているというか……。
菜木さん:そうそう。人のために動くこと=自分の幸せと、特に日本人は思ってきたけど。いまは、自分が幸せになれば全部が幸せになる!ってみんなが思い始めているのかな?
自分が満たされてないのに人のことをすると、そこに別の感情を乗せてしまいそうな気がするんです。「やってあげたのに」とか……。だから、自分が楽しくハッピーであることで、周りの人にもその楽しさ(気分)がシェアできていくのが自然でいいな。 あとは、 人から見える自分みたいな膜を取っ払って、素の自分になりたい欲求みたいな。
撮影/近藤沙菜、取材・文/鈴木麻子