【小堀紀代美さんの素敵なお部屋/前編】楽しく、快適になる、 リノベーションのすすめ

小堀紀代美さん

間取りも変更する大規模なリノベに、水回りや壁紙などの部分的なリフォーム。好みに合わせて、住宅をより心地よく、 楽しく作り替えている人たちのお宅を拝見。リノベ好き、リフォーム上手の住まい方、参考にしてください。


賃貸だって、 ここまでできる。
リノベ歴15回超のセンス


オーダーしたという本棚
上写真の反対側の壁一面に大きな本棚が。以前の住宅で使っていたオーダーのものが、この家のサイズにもちょうどはまった。

南側に開いた大きな窓からさす日差しが温かい室内。北欧の家具、絵画や彫刻、ウィリアム・モリスのカーテンがバランスよく配された小堀紀代美さんの住宅です。

ここは賃貸の棟続きのテラスハウス。 4年前の入居時のリビングルームは右写真のような様子でした。

「天井の階段状の飾りがいやで」、大家さんに交渉してそれを取り外し、ウッドの天井に替えました。床がフローリングだと全体がナチュラル過ぎてしまうので、黒いタイルに張り替え。奥の造り付けの収納も取り去って、お気に入りのサイドボードを。賃貸でここまで変えられるとは驚きです。

小堀さんのリノベする前の部屋の写真
【BEFORE】装飾的な天井を変えたい、というのが、この家をリノベするときの最初の考え。そこから、床や壁紙の質感や色を決めていった。ベニヤにニスを塗った天井材は価格も手ごろなもの。

「前の住人が出るときに、状況によっては大家さんは改装をしますよね、壁紙を変えたり、水回りに手を入れたり。私は交渉して、その作業に自分の希望を入れてもらったりするのです。賃貸の限界はあるし、出るときに原状復帰が条件の場合もありますが、対応をしてくれる物件は、探せばありますよ」

実は筋金入りの引越し好きでリノベ &リフォーム好き。10代のころに上京して現在まで、15〜16回の引越しを重ね、2軒を除いてすべて賃貸で暮らしてきました。そして、ほとんどの家にリノベを施してきたのだとか。

リノベした部屋で過ごす小堀さん
イームズのチェア、ハンス・ウェグナーのサイドボードなど長年愛用する家具が、リノベ した部屋にしっくりとなじんでいる。

「新築でマンションを買ったときも床を全部張り替えたり、手を加えました。 夫も私もインテリアが好き。更新の時期になると、どこかに移ろうかって。 50代になって、さすがに最近は頻繁には引越さなくなりましたけど」

『クウネル』2022年5月掲載

写真/柳原久子、取材・文/船山直子

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