女性の妊娠にはタイムリミットがありますが、実は男性も同様。男女ともに高齢になると妊娠率が下がるのが普通です。しかし、2023年は大物スターが連続してこのタイムリミットを大幅に引き上げたのが話題でした。

79歳で赤ん坊誕生を公表したのはロバート・デ・ニーロ。彼と恋人ティファニー・チェンは子どもが欲しいと願い、計画的に妊娠・出産したとインタビューで明らかにしました。

一方、「子どもができると思わなかった」のが83歳のアル・パチーノ。29歳の恋人ヌーア・アルファラから妊娠を知らされるや、彼女の浮気を疑って出産前DNA検査を要求。結果的に自身の子どもとわかって一件落着しましたが、今度はアルファラが単独親権を求めて提訴という事態に発展。しかも提訴後も恋人同士のまま！？　二人とも年齢的には余生を考える時期ですが、幼い子どもの将来を考えると、まだまだ引退できそうもありません。

各界で活躍する人物の家族や先祖の来し方に焦点を当てるドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』。このアメリカ版とも言える番組が『finding your roots』です。

歴史研究者ヘンリー・ルイス・ゲイツJr. 氏の進行でセレブが先祖の歴史や家族のつながりについて学び、自身の家系に関する秘密を発見していきます。世界中に散らばった先祖の文書記録を丹念に集め、綿密なDNA検査で古今東西の遺伝的関係を推測するため、精度の高さが魅力です。

この番組に出演したいセレブは多く、最新シリーズに登場したジュリア・ロバーツは、父方の曾祖父ジョンの父親が実はロバーツ家の人間でなく、曾々祖母の不倫相手と知らされて驚愕していました。

真実を暴くDNAテストは、家族関係を危うくすることもあります。少年時代にオスカー女優の母親パティ・デュークから「父親はデジ・アナーズJr.」と告げられたショーン・アスティンは成長後にDNAテストを受けて、母親の元夫マイケル・テルが実父と突き止めます。

ショーンは養父や実父、そしてデジJr.とも良好な関係を築きましたが、パティは結果を受け入れることを断固拒否。彼女が息子の父親と主張するデジは当時17歳だったし、ショーンの養父ジョン・アスティンとは2年の不倫関係を経ての略奪婚というスキャンダラスな恋愛遍歴があったのです。DNAテストのせいでそれらの過去を掘り起こされたのが、パティは許せなかったのでしょう。

映画やドラマの撮影中、膨大な待ち時間が発生するのは世界共通です。演技派と称賛されるスターに多い時間潰しは編み物です。

『バービー』の快演が記憶に新しいライアン・ゴズリングは、『ラースと、その彼女』撮影中に共演した女優たちから編み方を教えてもらって以来、夢中になったとか。雑誌インタビューで「編み物はリラックス効果がある」と語っています。控え室で編み物する姿を頻繁に目撃されるのは、メリル・ストリープです。彼女は演技中の落ち着きと集中力は編み物の瞑想的な効果によるものと分析していて、映画『ダウト〜あるカトリック学校で〜』では自身で編んだショールを衣装として着用したほどの腕前。この映画で共演したエイミー・アダムズは、メリルの指導で編み物を始め、「生涯楽しめる趣味になった」とトーク番組でメリルを絶賛しています。

ちょっと風変わりなのは、ラッセル・クロウ。ハリウッド入り後に暴行事件を起こした彼はアンガーマネージメント講座で怒り抑制の一環として始めた編み物にすっかりハマったそう。

外出するたびにパパラッチに追い回されるセレブが人目を気にせずに生活したいと願うのは当然かもしれません。新人時代は名前を売るためにイベントやパーティーに顔を出す必要がありますが、いったん名声を手にすれば脱ハリウッドが可能。実際、多くの有名俳優が虚飾の街から離れた土地で静かな農場暮らしを満喫しています。

　例えばニコール・キッドマン。彼女がオーストラリアとシドニーに所有する自宅はどちらも農場と果樹園付き。娘たちと収穫したオーガニックな野菜を使った料理を楽しんでいるそう。

コネチカット州に所有する農場での自然豊かな暮らしの様子をインスタグラムに頻繁にアップしているのは、ケビン・ベーコン＆キーラ・セジウィック夫妻。夫妻が飼育する山羊もファンにとってはお馴染みです。

またジェニファー・ガーナーはオクラホマ州の祖父母宅をオーガニック農場に転換。そこで収穫した農産物を使ってオーガニック食品を生産・販売する会社を起業しました。名声に溺れることなく、地に足のついた生活を送りたいセレブは今後も増えそうです。

●嫁姑問題にファッションまで。ハリウッドスターにまつわる「ゴシップ＆トリビア」7選【前編】