1冊の本から知識が広がり、日常生活がさらに充実できることも。 食や健康、お金のことなど、毎日の暮らしに役立っているというおすすめの本を、それぞれの分野に詳しい人や読書好きな人たちに聞きました。
原 由美さん/はらゆみ
モデル(60歳)
’62年生まれ。本誌をはじめ、モデルとして幅広く活躍する傍ら、9年ほど前から苔玉作りを楽しむうちに趣味が高じて、プライベートでの苔玉教室を開催するように。
Instagram: @yumi.luluhara
植物と暮らす楽しさを、この3冊から知りました
30個の苔玉がリビングの一角にずらりと並ぶ姿は圧巻。「初めて苔玉の作り方を学んだ日に、恋愛のような感覚で、一瞬にして恋に落ちました」。そう話すのは苔玉講師として活躍している原由美さん。「私は苔玉から癒しを貰うけど、苔を巻かれることは植物にとってはストレスではないかなと感じて、植物のことを勉強しよう」と、思い立って、最初に手に取ったのが『植物はすごい』。
「植物の本って図鑑ばかりじゃないんです。この本は、著者の植物への愛情を感じられるエッセイ的な表現で、植物の奥深い世界にすんなりと引き込まれていきました」。人が触ることが植物の成長に繋がっていることも理解し、気持ちが変わりました。
「次々とほかの本も読みたくなって、 読めば読むほど、神秘の世界に心打たれ、発見の連続。本を読んだことで、すっかり植物と暮らす楽しさを味わっています」。今や家族や愛犬のご飯よりも真っ先に苔玉の手入れをしているとか。
「植物の本は常に身近におき、長い時間電車に乗るときも必ず持参します。折に触れては読み返し疑問を紐解く。人生の楽しみが増えました。
『クウネル』2023年1月号掲載
写真/目黒智子 取材・文/安田真里 編集/黒澤弥生