大人になってから、好きなことや共通の趣味で誰かとつながる時間は格別。特に仕事や家庭に追われるマチュア世代にとってはとっておきの時間です。今回はクラシックギターに夢中の野口アヤさんのご自宅で、「クラシックギター同好会」の様子を拝見します。
野口アヤ/のぐちあや
環境に配慮したもの作りを続けるブランド〈aya noguchi aya〉を手がけながら、代官山のアートギャラリー「SISON GALLERY」を運営。都心と葉山の二拠点生活を楽しむ。
愛用のギターケースを片手に、アーティストでギター奏者の二宮 楽さんとスタイリストの二井里佳子さんが野口アヤさん宅に集合。
「学生の頃はバンドでベースをやっていたんです。 10年程前にギターを購入して、たまに一人でポロポロ弾いていたのですが、ちゃんと弾けなくて。楽くんが遊びに来るたびに弾いてもらって、やっぱりギターの音色って素敵だな、ちゃんと弾けるようになりたいな。と火を点けてもらいました」と語る野口アヤさん。
自粛生活で時間ができたこともあり一念発起、昨年5月からクラシックギターの教室に通い始めたそう。 野口アヤさんと20年来の友人だという二井里佳子さんは、最近までギターが共通の趣味だと知らなかったのだとか。
「60歳までにクラシックの難曲『アルハンブラの思い出』を弾けるようになるのが目標なので、二週間に一度教室に通いつつ、できるだけ毎日、15分〜30分くらいずつ練習を続けています。」(野口アヤさん)
とはいえギター初心者の前に立ちはだかるのが、弦を押さえる指使いの難しさ。
「力の抜き加減や手首の角度などちょっとしたコツを覚えれば大丈夫。アヤさんは右手の形がすごくキレイなので、続ければキレイな音が出せるようになると思いますよ」との二宮 楽さんのアドバイスを受け、この日は遅くまでギターの練習に励んだそう。
世代や性別を超えて、ギターという共通の趣味に夢中になる3人の関係がとても素敵に見えました。
写真/村松巨規 取材・文/吾妻枝里子 再編集/久保田千晴
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