アジア映画の特色といえば、人を楽しませることに実直に徹していること。 お国柄もある上に、扱うジャンルやスタイルは広がり、バラエティに富んだエンタテイメント映画作品が数多く存在していて、恋愛からスポーツコメディといった、身近なものから、神や宇宙といった壮大なスケールの世界観を楽しむことだってできるのです!今回は、そんなアジア発エンタテイメント映画のおすすめ作品を、映画通の方々にご紹介していただきました。
今見たい!アジア映画特集
女優・渡辺真起子さんのおすすめ!
『スウィング・キッズ』
韓国エンタメはますます豊か。
朝鮮戦争時の捕虜収容所で結成されたタップダンスチームの運命を描く。人種、イデオロギーの衝突にダンスの力が上回るのか……。「辛い設定の中にも、エンタテインメントを迷いなく追求する姿はあっぱれ」。映画俳優としても進境著しいK-POPグループEXOのD.O.が主演。
作家・茅野裕城子さんのおすすめ!
『ビューティー・インサイド』
静かな愛を奇想天外に語る。
目覚めるたび年齢、国籍、性別もランダムな別の姿に変わってしまう宿命を背負った青年が恋に落ちたら……。主人公役は実に俳優123人が入れ代わり紡がれる愛の物語。「筒井康隆の小説を思い出すような特異な発想が最高!彼女(ハン・ヒョジュ)の自然な雰囲気も好感」。
『流転の地球』
映像や話の大きさに驚嘆。
宇宙船は地球と木星の衝突を防げるのか? 題材も映像も斬新! 話題のSF 『三体』の作家、劉慈欣の『流浪地球』を映画化。「米国製の宇宙ものと全く違う空気感は初体験。さすがのスケールで見ごたえがあり、様々な面で想像を超えます。家族の話に集約していくのは中国らしさ」。
『神と共に』
想像以上に分厚い娯楽作。
演技陣にはハ・ジョンウ、チュ・ジフン、チャ・テヒョン、マ・ドンソク。ヒットメーカーが揃い繰り広げるのは、死者の転生をかけた地獄と下界でのスペクタクル。罪と償い、家族、因縁といった要素が次第に織り込まれ、重層的な作りに。アクション、VFX……進化も恐るべし。
アジア映画研究者・松岡 環さんのおすすめ!
『ハイ・フォン:ママは元ギャング』
初見!ベトナムアクション。
誘拐された娘を母が身一つで救うシンプルストーリー。「主演のゴー・タイン・バンはアクション女優として日本でも人気ですが、『サイゴンクチュール』のおしゃれな役柄も素敵」。ベトナムも楚々とした映画ばかりではなく。母に加え敵のボスも腕っぷし抜群な女性で一層爽快。
『少林サッカー』
笑いとアクションが満載!
長きにわたり香港コメディを牽引してきたチャウ・シンチーの監督・主演作。「チャーミングかつ迫力あるアクションと笑いが満載」。少林拳の達人と兄弟弟子がサッカー選手になって大活躍する。「思考回路がぶっ飛んでいて、マンガ的で面白い。日本でも大ヒットしました」。
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』
キラキラのミュージカル名作。
「今はすたれつつある、ゴージャスなボリウッドミュージカル映画の代表。転生したスターが30年の時を経て復讐をするという実にインドらしい物語」。水もしたたる主演シャー・ルク・カーン、可愛いディーピカー・パードゥコーン。踊り&歌、70’s衣装、無性に楽しい。
クウネル編集部のおすすめ!
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
大胆かつ真剣なカンニング作戦。
成績優秀な女子高生が、組織的なカンニングを指揮することになる青春クライム映画。楽器演奏にヒントを得るなど、奇想天外なカンニングは痛快でもある一方で、土台には経済格差や学歴社会に悩むタイの若者の姿が。チェイスシーンなど速度と緊迫感があり最後までドキドキ。
『ku:nel』2020年9月号掲載
取材・文 原 千香子、青木純子
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