北欧を代表する陶芸作家、リサ・ラーソン。アイコン的存在になっている猫のマイキーやライオンなど、彼女が生み出すキャラクターや世界観は日本でも大人気ですが、その魅力にハマり、作品をコレクションしているひとりの女性がいると聞きました。お宅を訪ねてみると、部屋の至るところにリサ・ラーソン作品が溶け込み、日々の暮らしを彩っていました。
■コレクションのきっかけは雑誌の付録で見つけたマイキー。
神奈川県内の閑静な住宅地に建つマンションで、ご主人と小学生の娘さんと三人で暮らすYさん(40代・税理士)。Yさんが初めてリサラーソンに出合ったのは、数年前、書店でたまたま見かけた雑誌でした。
「胴が長くて、ちょっと意地悪そうな目付きの猫が、こちらをじっと見ていたんです。そう、お馴染みのマイキーです。雑誌の付録で、そのときはウォールステッカーになっていたんです。かわいいんだけど、かわいいだけじゃない、そのなんともいえないユーモラスな表情と佇まいに一瞬で心が奪われてしまって、家に帰ってすぐ、そのステッカーを窓ガラスに貼りました。それから、ハリネズミのイギーやライオン、猫のミンミなど、豊富なキャラクターが存在することを知り、どんどん深みにハマっていきました」
■使い勝手とかわいらしさが同居するリサ×波佐見焼。
リサ・ラーソンは、日用品やインテリアなど、幅広いジャンルのグッズが展開されています。 きっとみなさんも、一度はご覧になったことがありますよね。中でも、キッチン用品や器類、ステーショナリーなどはバリエーション豊かで、値段もお手頃。だから「いつも‟暮らしの傍ら”に置いて楽しむことができます」とYさん。
「ステイホームが当たり前になっている昨今ですが、ちょっと行き詰まったときや落ち込んだときに、リサ作品のとぼけた表情が目に入るだけで、元気になれます。とくに私の仕事は、朝から晩まで電卓を叩き、数字と睨めっこ。そんなとき、マイキーのポットでゆっくりお茶を淹れるだけで、良い気分転換になります」
最近のおすすめを尋ねると、Yさんが食器棚から出してくれたのは、柄違いのプレートと、深さのある小鉢の二種。
「リサと日本が誇る伝統工芸の職人がコラボレーションしたジャパンシリーズで、こちらは長崎県の磁器・波佐見焼で作られています。波佐見焼特有のつるっとした表面と、藍色で描かれたシンプルな絵柄が特徴で、和食・麺料理・フルーツまで料理を問わず、とにかく使いやすくておすすめです」
■高価なオブジェはアウトレットセールを狙うべし!
Yさんの日課は、リサ・ラーソンの公式ホームページと、直営ショップ『Tonkachi Store(トンカチストア)』のチェック。 ショップは今夏、代官山に「TONKACHI, 6」としてリニューアルオープンしましたが、以前は、渋谷の神南エリアにあり、Yさんも足繁く通っていたのだとか。
「コロナ禍以前は、神南のショップ店頭で、年に一回程度アウトレットセールが開催されていました(ショップのメール会員に登録しておくと案内が届くシステムで、誰でも入場可能)。ライオンや陶器のオブジェなど、値の張るオブジェ類は、このセールで購入したものも多いですね。商品によっては半額程度までお安くなっているものもあって、すごくお得でした。それに、この日のために遠方から上京してくるリサ・ラーソンファンの方も大勢いらして、開店前に並んでいると、互いにリサ・ラーソンに魅せられた‟同士”ということで、自然に仲良くなれたり、情報公開できたりするんです。そういう出会いも、このセールならではのひそかな楽しみでした。残念ながら、最近は開催されていないようですが、オンラインショップのアウトレットも充実しているので、お目当てのものがある方は、そちらをマメにチェックしてみるのもいいかもしれませんね」
Yさんは、言います。
「まさか自分でもこれほどリサ・ワールドにのめり込むなんて、思ってもみませんでした。でも、誰も予想していなかったきっかけとタイミングで‟新たな生活様式”が始まったこの一年、好きなものに囲まれた生活は、かけた金額以上に、心の豊かさをもたらしてくれると実感しました」
TONKACHI, 6
住:東京都渋谷区代官山町1-1 GRAVA代官山6階
電:03-5428-5162
営:12:00-19:00(不定休)
Tonkachi Store
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