結城アンナさんの一番大切な場所。スウェーデンの職人が手掛けた築40年の別荘を訪問【前編】

結城アンナさんがお父様から譲り受けたブルーの壁が目をひくログハウス。スウェーデンから職人を呼び寄せて建てたという築40年の別荘にお邪魔しました。

PROFILE

結城アンナ/ゆうきあんな

シンプルで自然体な暮らしに注目が集まる。Instagram:@ayukihouse、クウネルサロンの連載『インスピレーションの扉』、クウネル公式YouTubeチャンネルの動画も好評。

“見せたいものがある”。父からの初めての手紙が始まり

10年前のこと。結城アンナさんにある手紙が届きます。

「『アンナに見せたいものがあるから』と書かれた、生まれて初めての父からの手紙でした。両親は離婚をしていたので、父とはあまり会っておらず、その見せたいものというのが、この別荘だったんですね。

最初は手紙の意味がわからなかった。ただ、別荘を造っていることはなんとなく聞いていたので『じゃ、見に行きたい』と。

でも、父が亡くなり、結局一緒には来られなかったの。今にして思うと、父は自分がもうそんなに長くないと感じていたんじゃないかしら」

大きな窓が印象的なキッチンでは、アンナさんと同じく自然が大好きな友人の玉川麻理子さんとの会話も弾んで。「緑を見たり、近くを流れる川の音を聞いたり、すべてが癒しです」

祖父母の代から使っていたという食器棚と収納されている器の数々。「物を受け継ぎ使う、幸せなことですね」

東京から車で3時間、山と川が流れる自然溢れる地に別荘はあります。

「父が亡くなってから2年後、義母と一緒に来ました。別荘の周りは私の身長よりも高い草がたくさん茂っていて、玄関までたどり着くのも大変な状態。中はあまりにも物が多く、どんな家なのか様子も、部屋の広さもわからないほどでした」

60歳を機に仕事を再開した時期と同じくして、アンナさんはこの別荘と向き合うことを決心、一年がかりの片付けが始まります。それはアンナさんにとっての新たなスタートでした。(中編に続きます)

『クウネル』9月号掲載 写真/須藤敬一、ヘア&メイク/清水ヤヨエ、取材・文/河田実紀

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『クウネル』No.122掲載

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