【魅力的な住まい】一つひとつに物語がある。心が踊る大切なものに囲まれた暮らしとは?
東京の一軒家に暮らす森祐子さんの住まいとは?棚や収納スペースには、かわいいもの、素敵なものが所狭しと並べられていました。
森祐子/もりゆうこ
大学卒業後、出版社で編集者として雑誌等の編集・執筆を行う。のちに退社してアパレルブランドのプレスを担当する。現在はフリーランスのブランドPRのほか、雑誌やウェブ記事の編集や執筆も行う。
出版社勤務を経てアパレルブランドのプレスに。現在はフリーでPRを手伝うほか、雑誌等に原稿を寄稿している森祐子さん。自宅は二階建ての一軒家。天井が高く、二階に位置するリビングダイニングには午後になっても光が大きく差し込みます。
「この家に来る前は3軒移り住みました。居室と同じくらいの広さのテラスや庭がある少し変わった間取りが多く、抜け感があって気に入っていました。いまは眺めのよいテラスや庭はないけれど、吹き抜けのおかげで解放感を感じられます。季節によって陽の入る角度や色が変わり、その移ろいを感じられるところが好きなんです」
そんな森さんのインテリアは、〇〇風と簡単にジャンル分けできない独創的な雰囲気があります。エントランスを入ってすぐのガーデンチェアの配置の仕方から始まり、踊り場スペースにある本棚の上段に飾られたオブジェたち。
ダイニングの収納棚や細い窓枠などにも、あちこちに思わずのぞき込みたくなるような細々としたものが飾られています。「ごちゃ混ぜだけど、そのミックス感が楽しい」のだとか。
「アンティークや手仕事のもの、プロダクト製品から拾ってきたものまで。すべてが好きで、ひとつひとつに小話があります。それらを飾りたいというより仕舞い込みたくない」
並ぶ品すべてが、森さんの心をときめかせるもの。家具や雑貨類は長年使っているものが多く(中には高校生のときから愛用するカゴも!)、滅多なことがなければ捨てたり手放したりはしないといいます。
「飽きたら総取っ替えすればいいというのが苦手なんです。あるものでなんとかする、すり合わせていく、寄せていく、という作業のほうが好きだし得意な気がします」
目下の楽しみは、新しい部屋の創出。9歳になった娘のプライベートスペースをどうやって作るかを熟考しているという森さん。家族とともに成長する家と暮らしの変化はこれからも続いていきます。
『クウネル』2023年5月号掲載
写真/鈴木静華 取材・文/結城 歩
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