別府が2024年世界の旅行先トレンド1位に!レトロモダンな“別府温泉”で過ごす、癒しの湯治体験

明治時代の湯治屋を活かした建物は、美しい陰影を生み出しています。

和のインテリアを活かした客室。

柳屋のお湯は源泉かけ流しで、泉質は肌当たりがまろやかなナトリウム塩化物泉。天然の保湿成分であるメタケイ酸を豊富に含んでいるので、美肌効果大!体の芯から温め、湯冷めしにくいのも特徴です。

造形作家・望月通陽さんがデザインした暖簾が目を引く玄関。

柳屋の隣にあるカフェ&シフォンケーキ店『サリーガーデン』&ギャラリー『アルテノイエ』。買ったシフォンケーキは店頭の地獄釜で蒸して食べることができます。

柳屋の地獄釜。約100度の蒸気が噴き出す釜に、ざるに盛った食材を入れて蓋をするだけ。

温泉の蒸気だけで調理するので、とことんヘルシー。温泉成分に含まれる塩気が食材にほんのりと移り、食材そのものの旨みがギュッと閉じ込められています。

蒸し時間の目安も分かりやすく書かれているので、安心しておいしく仕上がります。

飲泉も可能。まろやかな塩気と口当たりは、お出汁を飲んでいるかのよう。

蒸しあがった地獄蒸しを囲んで乾杯。湯治客からお裾分けしていただいた落花生が、とっても美味でした。

朝ごはんは地獄蒸しのせいろで。ふっかふかのパンが忘れられず、翌日『友永パン屋』で買ったパンを地獄蒸ししていただきました。

住民から長く愛されている共同浴場『すじ湯温泉』。入浴料100円でどなたでも利用可能。

さまざな効能があるハーブ、石菖を敷き詰めた蒸し風呂『鉄輪むし湯』も宿の近くに。

『鉄輪むし湯』の外には、膝まで入れてあったまる足湯ならぬ足蒸しも。体の芯まで十分温まります。無料。

表面に浮いているのは湯の花。このミルキーブルーのお湯に浸かる幸せといったら……。

インテリアも素敵な『岡本屋』。女将・岩瀬伸子さんのセンスにうっとり。

忘れてはならないのが、『岡本屋』の名物・地獄蒸しプリン。ミルクの風味がしっかりめでカラメルはほろ苦い、大人向けの味わい。

湯の花が作られる“湯の花小屋”。国指定の重要無形民族文化財にも指定される唯一無二の製法が、ここに生きています。

別府の湯の花は、温泉から汲み上げるのではなく、茅葺きと藁でできた“湯の花小屋”の中で作られます。小屋の中に敷き詰められた青粘土と地下から沸き立つ温泉の蒸気とが反応して結晶化したものが、いわゆる“湯の花”。夏は40度、冬は30度で60〜70日かけて育て上げます。

江戸時代から続く湯の花作りを今に継承する、湯の花職人の草牧信彦さん(右)。「いつか私も湯の花職人に」と、湯の花作りへの熱い想いを持つ『HAA』の池田佳乃子さん(左)。

草牧さんが丹念に育てた温泉の結晶。採取した湯の花から不純物を取り除き、ゆっくりと時間をかけながら湯の花エキスを精製・抽出。さらに、熟成させることで強酸性から刺激の少ないアルカリ性に変化させて『HAA』の入浴剤が出来上がります。

「大切な人へ贈りたい気持ち」をテーマに選べるセット。中身は同じで、包み紙にはそれぞれ異なるエッセイがしたためられています。写真のセットのテーマは「ささやかな愛」。5個入3,300円。

セレクトショップ『SPICA』は、別府を訪ねたら立ち寄りたかったお店。竹スプーンやタオルなどのオリジナル商品から、人気作家の器、全国から取り寄せた焼菓子まで、センスの良いアイテムが豊富に揃っています。

HAAの入浴剤も取り扱いがありました。小箱入りはプチギフトにも。3個入1,540円

滅多にお目にかかれない人気作家、亀田大介さん・亀田文さん夫妻の作品も。美しいフォルムの白磁に目を奪われました。

SPICAオリジナルの竹のカレースプーン。平たい形がユニーク。

大正5年から続く、地元のパン屋さん『友永パン屋』。一番人気のあんパンやバターフランスを買い込み、地獄釜で蒸し上げたら大正解でした。

平日でも列ができていることも。入り口で注文表を受け取り、並んでいる間に記入します。

北浜商店街の入り口に40年以上前からあるというジェラート屋『ジェノバ』。オープン当初、ジェラートはかなり珍しかったのでは。散策のお供にぴったり!

あるトラベルサイトの調べでは、2024世界のトラベラーが狙う観光地の第1位がBEPPU(別府)だそう!日本人はもちろんのこと、海外の観光客へもその魅力がじわじわと伝わ ...[続きを読む]

取材・文/神保亜紀子

SHARE

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)