【おとなの極上旅】お城とお蕎麦と温泉と。ゆるりと楽しむ1泊2日松本の旅

日常から離れた景色の中で、おいしいものを食べて、町を散策して、大きなお風呂で足を伸ばして……。忙しない日々を頑張る自分たちへ、そんなご褒美時間を!という話が友人たちと盛り上がり、1泊2日の旅行へ出かけてきました。

到着したら、まずはお蕎麦で旅気分

旅の目的地は、以前「大人の遠足にピッタリな松本」「クラフトフェアまつもと」でご紹介した、私の実家がある長野県松本市。都内から車で3時間という1泊2日に程よい距離感と、友人たちからのリクエストで旅先に決定。私にとっては地元ですが、ホテル宿泊や名所めぐりなど、帰省とは別の過ごし方が楽しめる良い機会になりました。

今回は「名物と温泉とお城」でゆっくり過ごす、詰め込みすぎない大人の旅が目標です。1日目はドライブで山並みを楽しみつつ、休憩を挟んで昼過ぎに松本へ到着。ぺこぺこなお腹を満たすため、まずは蕎麦屋榑木野 松本駅舎店へ。

石臼引きのそば粉を使用した、すっきりとのど越しの良いお蕎麦。早めに名物を入れることは、旅気分を上げながら、旅に焦らないために必要かなと思います。

お店があるのは、歩道に面した駅ビルの1階。お蕎麦のついでに旧駅舎の表札前で記念撮影。

こちらのお店は味はもちろん、通し営業で時間を気にせず利用しやすいのが魅力。爽やかな香りとのど越しのいい美味しいお蕎麦に舌鼓を打ち、旧駅舎の表札前で記念撮影をして、旅気分をぐいっと上げました。

榑木野 松本駅舎店

住:長野県松本市深志1丁目1-1

電:0263-38-0803

https://www.kurekino.co.jp/tenpo/ekisha/

夜は地酒でご当地グルメ、お城もぶらり

食後は市街地を抜けて北上し、宿泊先の浅間温泉ホテル玉之湯にチェックイン。貸切露天風呂と美味しいごはんが評判で、バリアフリー対応のお部屋や温泉も人気の老舗温泉ホテルです。

荷物を置き、ひと息ついてから夕飯へ向かおうとタクシーの手配をお願いすると……。遠方への観光や予約で混みあい、時間に間に合わないとのこと。話には聞いていたタクシー争奪戦、ああ私が甘かったー。でもホテルの目の前にバス停があり問題解決、よかった!

生活圏と山がとっても近い松本。こちらは南の窓で、廊下の西の窓からは綺麗に北アルプスが見えます。

宿泊したのは二間続きの和室(こちらは8畳間)。一部屋に2人分のお布団が敷かれるので夜もゆったり。

予約した貸切露天風呂「南天ノ湯」。他にもジェットバスや全身リクライニングなど4種類が。女4人、お湯につかって空を仰ぎながら「あー最高だー!」

※写真はホテル提供

浅間温泉 ホテル玉之湯

住:長野県松本市浅間温泉1丁目28-16

電:0263-46-0573

https://www.asama-tamanoyu.co.jp/

路線バスで移動し、予約しておいた居酒屋卯屋(うさぎや)へ。旅メンバーご所望の「ご当地グルメと地酒」が揃っているお店です。名物「山賊焼き」や「馬刺し」など、どれもいい味付けで冷酒のグラスもどんどん空き、大満足の夕飯(飲み会?)となりました。

信州の旬の盛り合わせ。野沢菜に山菜にひたし豆などなど。お酒のアテにぴったり。

大好きな名物「山賊焼き」は、ニンニクだれにつけた鶏肉を揚げたもの。カリッ、じゅわ~。パリ在中は自宅でも作っていました。

歯ごたえが良くさっぱりとしていて、肉の旨味が凝縮した馬刺し。しょうがとニンニクを盛って……美味!

水が綺麗な信州には酒蔵がたくさんあります。この日はメニューにあった飲み比べを楽しみました。

卯屋(うさぎや)

住:長野県松本市中央1丁目-2-12 高島ビル1F

電:0263-36-2544(予約は電話のみ受付け)

http://www.appale.ne.jp/~usagiya/

昼の猛暑から一転、湿度が低い松本は、日が落ちると一気に過ごしやすくなります。夕飯の時間が早かったので、食後は歩いて10分ほどの松本城へぶらり。ライトアップされた外壁の黒漆が暗闇に浮かび上がる様子を存分に眺め、帰りも路線バスを使ってホテルへ戻り、温泉に浸かってぐっすりと休みました。

お城の周りに並ぶ行燈。松本城にゆかりのある御紋が並んでいます。

モノクロのコントラストとお濠に映る全景。お城は昼間もかっこいいですが、個人的には「夜推し」です。

お土産に地元名産とかわいい文房具を

2日目は温泉の醍醐味、朝風呂からスタート。すっきりしたところで、楽しみにしていたホテル名物「元気になれる朝ごはん」を。田舎味噌汁は温めながらいただくスタイルで、焼き物もほかほか、手の込んだ小鉢は発酵食品なども入り工夫がいっぱい。評判通りの美味しさであっという間に全員完食。ごちそうさまでした。

温めながらいただくお味噌汁、お粥などから選べるごはん、焼き立てのお魚や卵焼き、地元のお豆腐と小鉢の数々。丁寧に作られた味をたっぷりと。

ホテルをチェックアウトしたら、地物野菜からおやきまで名産がぎゅっと詰まった近所の直売所浅間温泉わいわい広場と、文具&カフェ手紙舎文箱へ。その昔銀行だった建物を改装し、1階は雑貨と喫茶、2階にはオリジナルペーパーが購入できる「紙マルシェ」がスタンバイ。所狭しと並ぶ文房具や紙もの雑貨に一同歓喜して、心ゆくまで文房具選びを楽しみました。

安くて新鮮な野菜、手作りおやきにスイーツにソーセージまで、おいしそうなものばかり!

東京調布市に本店を置く「手紙舎」。店内の喫茶ではランチやスイーツも。元金庫室には古書(販売用)があったり、2階は紙好きさんにはたまらない紙マルシェが。子供の頃に来たことがある銀行、まさかこんな素敵な空間に生まれ変わるとは思ってもみませんでした。

作家さんたちがデザインした文具、アクセサリー、かわいい日用品の数々にどきどきが止まりません。壁一面を飾る絵葉書にもうっとり。大好きなものばかりでみんな動けなくなり、かなり長時間の滞在に……。

手紙舎 文箱

住:長野県松本市浅間温泉1丁目30-6

電:0263-87-2716

https://tegamisha.com/news_cat/tegamisha-fubako/

きのこたっぷりの田舎蕎麦を食べたら、いざお城へ

心ときめくお買い物のあとは、以前もご紹介した手打ちそば『たきざわ』でランチ。こちらに来たら、やはりきのこ蕎麦は欠かせません。きのこ採り名人のご主人による選りすぐりのきのこと、打ち立ての香り高い田舎蕎麦のコラボは絶品。前日から二食目の蕎麦で、名物食べ比べも完了です。

さっさっさ……と進む蕎麦打ちの様子、見事な手さばき。

ご主人が採ったさまざまなきのこが盛り付けられています。今回はポルチーニも。しっかりした香りの田舎蕎麦、食べ応えがあり満足度が高いです。

手打ちそば たきざわ

住:長野県松本市三才山 173-1

電:0263-46-2793

https://takizawa-matsumoto.net/

陽射しが照り付ける中、目指すのは松本城。前夜に外から眺めた天守閣へ登ります。天守はすべて階段でつながっていて、中には最高傾斜61度という超急斜面も。そのスリリングな階段をひたすら登って辿り着く最上階からは、遠くの山までが一望できます。

城主の御座処をはじめ、各階の築城技術など、場内は見どころも満載。但し、階段の登り下りはすべて自力なので、入城の際はぜひ動きやすい服装と万全の体調で!

国宝松本城は、現存する日本最古の五重天守(内部は6階構造)。お濠の周りの公園は市民の憩いの場です。

上から見る本丸御殿跡や、戦に備えた建物内部の造りも見どころ。清々しい景色に癒されます。

ジェラートと井戸水で涼をとりながら街歩き。パワースポットも

城内の上り下りを終えて若干足を震わせながら、個性豊かなお店が軒を連ねる「なわて通り商店街』を散策、途中「四柱神社」へ立ち寄りお参りを。商店街では『マウント デザート アイランド アイスクリーム』のアメリカンクラフトアイスでクールダウン。

学生の頃、通りがかるとお参りしていた「四柱神社」。縁結びで有名とは、最近まで全然知りませんでした。10月にはお祭りがあります。

観光客に人気の「なわて通り商店街」は、24時間の歩行者天国。脇道を入れば、昔ながらの飲食店も。

アメリカ・メイン州に展開するアイスクリーム屋さんの日本第1号店『マウント デザート アイランド アイスクリーム』。地場野菜や果物、地ビール、お味噌などを使ったユニークなフレーバーが勢ぞろいし、思わぬ場所で名物が味わえました。

マウント デザート アイランド アイスクリーム

住:長野県松本市​4丁目1-14

電:0263-50-6773

https://www.mdiic.jp/

さらに、クラフトのメッカで知られる「中町通り」へまわり、普段使いの工芸品探し。瓦となまこ壁が続く風情ある景観と、民芸品のお店を巡りながら、湧水スポットで給水して涼をとりました。『壱の蔵』では面白いドライフルーツに遭遇し、おみやげに。

いつでもどこでも、気になってしまうカゴや竹細工。実用性ある工芸品は素朴で静かな佇まい。

市内に点在する湧水スポットの1つが中町通りの『蔵シック館』前にあります。ちなみにこちらはもと造り酒屋で、建物内の見学もできます。

冷たい井戸水で給水。通りがかりの学生さんもボトルを出していました。

お菓子とドライフルーツのお店『壱の蔵』で、前夜いただいた山賊焼きフレーバーのポテトを発見。試食も充実していて、おみやげ探しにぴったり。

壱の蔵

住:長野県松本市中央2丁目4-13

電:0263-31-3316

http://www.tanaka-yamanashi.com/shop/matsumoto.html

最後はご当地スーパーでお買い物

旅の〆は、ご当地スーパーマーケット『ツルヤ』。大充実のオリジナル商品にファンが多く、地元民には「いつもの買い物先」ですが、旅行者には「絶好のおみやげスポット」です。

『ツルヤ』では通常品の通信販売をしていないので、まさに「ここでしか買えない」という希少価値(?)も購買意欲を刺激します。ちょっとのつもりがまあまあの爆買い。かなり長居して、日が暮れてからの帰路となりました。

大枠だけ決めて、走り回らず、予定を詰め込みすぎない1泊2日。訪ねた先がしっかりと印象に残るこのくらいのペースが、大人にはちょうどいい。まだまだある行きたい(案内したい)場所は、次回のお楽しみにしておきます。

いつも決まったものを買いに行くスーパーも、初訪問の友人たちと一緒ならじっくりと物色。おかげで知らなかった商品をたくさん見つけました。

カゴの中に次々とおさまるツルヤのPB商品。友人の1人は「これを抱えて帰宅は無理」と、早々に宅配便の手配を決め、心置きなくお買い物しました。

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