書家・華雪さんの第二の故郷。導かれるように訪れた新潟の思い出

初めての料理、土地の人との交流、心動く景色……。旅でしか得られない体験はいくつも。「そろそろどこかへ 」。そんなあなたを刺激する「あの旅 」を写真とともにシェアしてくれました。



新潟県/新潟市


導かれるように訪れた新潟であのときと同じ安吾の空と巡り合う
かつて知人から「あなたは巡り鳥」と予言された通り、同じ土地を巡る人生が今、あるように思います。大切な土地の一つが新潟。

新潟の「砂丘館」
和室の趣を生かした「砂丘館」。写真は2018年「風騒ぐ家の人々」の展示風景。

初めて訪れたとき、曇天が低く遠く広がる空が印象的で、ふと坂口安吾の「空が落ちてくる」の一節が蘇り、実際に、彼が新潟の生まれであることに気づき、感動したものでした。その後、19年にわたって毎年のように展示をし、たくさんの仲間に恵まれた新潟はもはや第二の故郷。今秋の再訪が今から楽しみです。

日本海の荒波
安吾が『桜の森の満開の下』で著した空を思わせる曇天と日本海の荒波。

『クウネル』2022年11月号掲載

取材・文/阿部里歩、田代 格、友永文博、船山直子、石毛幸子

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