前編で紹介した、料理エディターが料理撮影の現場で見て実際に購入したキッチンツール。後編の3点を紹介します。
毎日使うものだからこそ、使いやすいことはもちろん見た目の美しさも重要! 料理する時間の楽しさをグン!と底上げしてくれるアイテムです。
切れ味抜群!のピーラー2種
神楽坂にある暮らしまわりの日用雑貨を取り扱う「jokogumo(よこぐも)」の店主、小池梨江さんに取材した際、教えてもらったのが「ヨシタ手工業デザイン室」のピーラー。ステンレス製でとても切れ味がよく、少ない力でスッと引くだけで野菜の皮が薄く簡単にむけます。あまりの使いやすさに細切りタイプも追加購入しましたが、これが大正解! お刺身のツマくらいに細かい千切りがあっという間にできます。
極薄ヘラと万能すくい網
前編でも紹介したクウネル・サロンのプレミアムメンバーでもある土切敬子さんのお店で購入したすくい網は目が細かく、揚げものの際に油かすを取ったり、煮物のアクをのぞいたりと、とても万能。パンチングタイプで汚れがすっきり落ちるところも優秀です。
小ぶりなターナーは料理家の藤井恵さんがプロデュースしたもので、撮影現場でフードスタイリストさんにおすすめされて購入しました。薄さとしなり具合がほかにはない使いやすさで、鍋やフライパンの底にスッと入り込みます。
※ステンレスターナーは残念ながら現在は取扱いがないようです。
見た目も愛らしい土鍋
料理家のスズキエミさんも使用していた「長谷園」の「みそ汁鍋」は、コロンとしたかわいらしいビジュアルながら、その保温力は驚くほど。沸騰したら火を止めてもしばらくグツグツし続け、時間が経ってもまったく冷めません。長時間煮なくても保温調理的に使えるのも、この土鍋ならでは。私は3~4人用の大きいほうを購入して、豚汁やポトフ、おでんなどもこの土鍋で作っています。また、ふたが割れてしまったとしても別途購入できるのもうれしい点です。
結城 歩/ゆうき・あゆむ
料理エディター。雑誌「kunel」「天然生活」「レタスクラブ」などで料理や暮らしまわりの記事を執筆。夫と子どもふたりの4人で戸建に暮らす。仕事で出会う人たちから影響を受け、ていねいな暮らしを「いいとこ取り」で実践中。
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