【大人の新たな挑戦!】いくつになっても学びを忘れない、ワインの勉強を通じて得た学ぶことの楽しさ。

藤井さん ワイン

モデル、女優であり、モロッコ料理店を営む藤井かほりさんが、ソムリエ資格に挑戦。ワインは学ぶほどに面白くなっていき、試験に合格してからも、どんどん世界にはまっていっているそう。実践するワインスタイルを取材しました。

受験の教材は大量。格闘のあとが……。試飲用グラスも必需品。

忙しい毎日を縫って、藤井さんがワインスクールに通いだしたのは1年半前。「最初は、お店でワインを出すのに役立つ知識を身につけたい、という程度でした。ただ学び始めると奥の深さに圧倒され、ワインの世界に引き込まれて。さらにプロの基礎的な知識をまんべんなく取得しようと一念発起!」
ソムリエ資格取得を目指し、数十年ぶりに受験生になりました。

「膨大なブドウ品種や、シャトー名を頭に入れること、味を舌で覚えることはもうほんとにたいへんでした。でも、スクールのワイン仲間たちと一緒だったのは心強かったですね」

一次筆記、二次テイスティング、三次実技・論述と、各試験は1~2カ月を空けて行われます。「2回受験可能な一次で一度め不合格だった時は相当うちひしがれましたが、思い直し、勉強し直して何とか通過。二次はワイン仲間と試飲会をしたり、課題を出し合ったりお互いに愉しみながらブラッシュアップできたんです。実技は上手な人を見て研究したのもよかったのか、緊張せずにできて」
2019年末に無事、資格を取得!


あらためてワイナリーを訪ねると、ワインの魅力が肌で感じられる。

藤井かほり ワイン
2ヶ月に一度は用事がある故郷、大分。帰郷時に、以前から仕入れをしていたなじみの久住高原の久住ワイナリーを訪れた藤井さん。「雄大な自然の中にブドウ畑が広がります。一般の見学コースで伺っても感動がありました。土地や作る人のパワーがワインに注ぎ込まれることを実感して、ワインのことをより好きになりました」

ワインの店で客として熱心に研究する日も。

知識も経験もまだ本当に駆け出し。信頼しているお店で先輩のレクチャーを伺いながらの自習も大事です」。本日は、表参道のSASALAでソムリエ・藤森さんからイタリアのオレンジワインについて教えていただき気に入った1本を購入。イタリアワインを中心に扱うバー、ワインショップ「SA SALA」  03-3479-3701

ソムリエバッジとナイフはまさに必携品。

ソムリエバッジは革の台付きタイプをチョイス。「ソムリエとしての自覚をもつためにも勤務時は必ずつけています」。ソムリエナイフは資格取得記念に、シャトーラギオールのラムホーンハンドルを手に入れて毎日使用している。「スクリューの安定感や手のなじみがやはり違います」

ソムリエ資格を取ってからなお、学ぶ楽しさや敬意が募って。

「ようやくスタート地点に立った気持ちです」という藤井さん。ソムリエバッジをつけて店に出ることも最初は照れ臭かったそうですが、「有資格者という自覚からさらなる高みを目指すこと!」と先輩たちからアドバイスされて襟を正したと言います。一方学んで知識もつき、魅力にもはまるとワインへの向き合い方も変わって。

「もともとお酒もそんなに強いわけではなく、いわゆる素人だったんです。仕入れるワインでもラベルに目がいきがちだった。けれど、いろいろな着眼点をもってワイン選びをするように。面白いと惚れ込んだら自信をもっておすすめしたいと思いますし、引き出しを増やしたい」ワイナリー訪問もワインを極めていく欲を増すきっかけに。「仕入れ目的だけだったのがやはり、作り手のかたと話したり、土地の魅力を知るとワインの魅力も立体的に感じてどんどんのめりこみますね」
日々の研究は、欠かせません。
「果てしない世界を少しでも勉強して楽しんで、経験を貯えたいと思います。この世界では成長過程なので」

→後編に続きます。

『ku:nel』2021年1月号掲載

写真  徳永 彩 / 取材・文  原 千香子

●これからの生き方、さまざまな挑戦
【私のこれから】料理研究家・枝元なほみ。直感と本能を信じ、料理と共に生きる道。
なぎのりこから菜木のり子へ。新たなステージに挑む菜木さんの決意と希望。
【キム・ヘナさんの新たな暮らし】都会から海辺の町へ。肩の荷が下りた、心安らぐ日々への変化。
気になる移住の話。料理研究家・門倉多仁亜さん、新天地・鹿児島での暮らしルポ【前編】

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