結城アンナさんの料理好きの原点とは?「イマジネーションが広がる料理の時間はこの上なく幸せ!」
ファッションも暮らし方もセンスのいいあの人のいつもの食事を拝見。結城アンナさんの「心と体が喜ぶ、今の私に心地いいごはん」とは?野菜が主役のディッシュ、おすすめの調味料&食材も大公開!
PROFILE
結城アンナ/ゆうきあんな
10代からモデルとして活躍。60歳を機にタレントとして活動を再開。シンプルで自然体な暮らし方に注目が集まる。
Instagram :@ayukihouse 、クウネルサロンの連載『インスピレーションの扉』も好評。近著『Then&Now』は今のアンナさんの想いが詰まった一冊。
心と体が喜ぶ、今の私に心地いいごはん
1日の多くの時間をキッチンで過ごすという結城アンナさん。「幸せの時間です。キッチンは料理をする場所。料理は食、食が私たちの体をつくり、健やかでいるための基本」と、思いを巡らせキッチンに立ちます。
「『これとこれを合わせるとどんな味になるかしら?』『もっと効率よく調理するには?』と、料理でイマジネーションが広がる。こんなにクリエイティブで楽しいことってありますか!だからキッチンの時間は幸せなんです」
では、最初の料理の思い出は?
「子どもの頃、共働きだった両親は日曜日だけがお休みでした。疲れていたのでしょう、日曜日はいつまでたっても起きてこない。私はお腹がすいて目が覚める。パンにチーズをのせてトースターで焼いて、コーヒーと一緒に両親のベッドにも運んでいました。喜ぶ顔を見るのがうれしくて」
誰かのために料理をする喜びが、アンナさんの料理好きの原点のよう。「私の母は忙しかったこともあって、ふだんはあまりごはんを作る人ではありませんでした。でもね、クリスマスはいろいろ作ってくれましたよ。10代で日本に来てから私も仕事が忙しくなって料理をする時間もありませんでした。ダディと出会った頃、作れたのはカレーとサラダ、スウェーディッシュミートボールぐらいだったかな。それが、21歳で出産してから変わりました。『子どものために作ろう』って」
お子さんの誕生を機にアンナさんの料理意欲は高まります。
「ダディの母親の手作りキムチ、インターナショナルスクールの友人の親に教えてもらった世界各国の家庭料理、母がスウェーデンの雑誌から切り抜いた料理レシピのスクラップなど、たくさんのレシピが集まってきました。そして繰り返し作ることでだんだんと我が家の味ができ、毎日食べるいつものごはんになって。おかげさまで子どもも立派に成長しました。
年齢を重ねることで家族の形、味覚や食の意識も変わる。レシピは日々深まっている感じですね。食べることで健康になるのはもちろん、心も満たされることが大事だと思います。心と体が健やかであってこそ、元気に楽しく過ごせるのですから」
野菜が主役のディッシュは一気に作ります
(1)練りごまドレッシング「ガーリックが効いてる!」
ガーリック(一片)をすりおろし、レモン汁(2個分)、レッドワインビネガー(30㎖)、塩(小さじ1/4)、ブラックペッパー(適量)、メープルシロップ(小さじ2)、白練りごま(大さじ2)、エキストラヴァージン(EXV)オリーブオイル(50㎖)を混ぜて完成。
(2)赤玉ねぎのピクルス「冷蔵で2~3日はもちます」
◎作り方
1.赤玉ねぎ(1/2個)を薄切りにして保存瓶に入れる。
2.アップルサイダービネガー(リンゴ酢でも可・100㎖)、塩(小さじ1/4)、メープルシロップ(大さじ1)を混ぜ合わせて1の中に入れ、30分以上おいて完成。
(3)キヌアのサラダ 「キヌアとグリル野菜をミックスして」
(4)玄米「栄養価の高い玄米は一度に炊いて冷蔵保存しています」
(5)人参スティック「人参はカットして水に漬けておくとパリパリ感が持続」
(6)トマトと アボカドのサラダ「野菜のおいしさを存分に感じられるシンプルな一品」
◎作り方
1.トマト(適量)、アボカド(適量)を食べやすい大きさにカット。
2.レッドワインビネガー(適量)、EXVオリーブオイル(適量)を1にかけ混ぜて完成。
(7)グリーンピースの ペースト「サラダのトッピングにも最適」
◎作り方
1.グリーンピース(200g)を柔らかくゆでる。
2.ニンニク(1片)、フレッシュバジル(1束)、EXVオリーブオイル(大さじ2)、レモン汁(1/2個分)、塩(適量)、ブラックペッパー(適量)と1をフードプロセッサーにかけ、ペースト状になったら完成。
アンナさん太鼓判の調味料&食材
『クウネル』2023年7月号掲載
写真/加藤新作、ヘア&メイク/清水ヤヨエ、取材・文/河田実紀
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『クウネル』No.121掲載
料理好きな人のいつものごはん
- 発売日 : 2023年5月19日
- 価格 : 980円 (税込)