菓子研究家・高吉洋江さんに教わる「りんごのお菓子」レッスン〈前編〉「焼きりんご」

高吉洋江さん焼きりんごイメージカット

「りんご」がおいしい季節になりました。
そのまま食べるのもいいけれど、りんごを使ったスイーツはいかがですか?
酸味と甘みのバランスがよい、りんごは焼き菓子にぴったり。

お菓子研究家でお菓子教室「tiroir」を主宰する高吉洋江さんに、りんごを使った簡単レシピをふたつ教えてもらいました。
どちらも手軽で作りやすいので、ぜひお試しください。


■ポイントは刻んだピーカンナッツ。食感のアクセントが◎


ーーライターY(以下、Y):今日はよろしくお願いします。りんごを使った手軽なレシピを教えていただきますが、まずは「焼きりんご」ですね。

ーー高吉さん(以下、高吉):よろしくお願いします!まずは材料を揃えましょう。

高吉洋江さんの焼きりんごの材料

ーー高吉:材料を揃えたら下準備をしましょう。耐熱のバットなどにオーブンシートを敷き、オーブンは180℃に予熱します。また、りんごに詰めるピーカンナッツは粗く刻みます。

ーーY:ピーカンナッツが入るのは珍しいですね。

ーー高吉:くるみでもいいんですが、くるみは皮の苦味が気になることがあるので、クセのないピーカンナッツのほうがおすすめです。この食感がアクセントになっていいんです。

高吉洋江さん焼きりんごのピーカンナッツ
まな板にペーパータオルを敷いて刻むと作業がしやすい。

次に、焼きりんごの場合はをりんごを皮ごと食べるので、皮を塩でこすり、洗い流して水けを拭いてください。

ーーY:りんごの種類は何でもいいですか?

ーー高吉:今日は紅玉を使っています。紅玉は酸味が強いのでお菓子作りに向いていて、加熱しても皮の濃い赤が退色しづらいということもあります。手に入るものやお好みの種類でも大丈夫ですよ。

縦半分に切ったら芯の部分をくり抜きます。小さじ1/2の軽量スプーンを使うときれいにくり抜けますが、なければ小さめのティースプーンで。ヘタの部分は包丁で小さく切り取ります。この穴の中に、ナッツや砂糖を入れるので、ある程度深さがあるといいですね。

芯をくり抜いたら、りんごの座りがよくなるように外側の丸い部分を薄く切って平らにします。バターが流れ出ないようまっすぐになるように切ってください。切り落とした部分は食べてしまいましょう(笑)。

高吉洋江さん焼きりんご皮こするところ
高吉洋江さん焼きりんご皮芯をくりぬく
高吉洋江さん焼きりんご皮ヘタ部分切り取る
高吉洋江さん焼きりんご皮を落とすところ
/

■ ナッツや砂糖をのせたらオーブンで30分焼くだけ。


ーー 高吉:りんごの断面を上にしてバットなどにのせたら、ピーカンナッツ、メープルシュガー、シナモンパウダー、バターを順にのせます。

ーー Y:すでにおいしそうですね!そして、とっても簡単。あとは焼くだけですね。

ーー 高吉:はい、予熱したオーブンで30分焼けば完成です。焼く時間を除けば、下準備を入れても15分ほどですね。ボウルや泡だて器、ゴムベラなども使わないので、後片付けもラクチンです。
焼きりんごが焼き上がるまで、紅茶でも飲みながら待ちましょう。

高吉洋江さん焼きりんご砂糖のせるところ
高吉洋江さん焼きりんご焼く前
/

■でき上がり!アイスを添えて熱々を召し上がれ。


ーー 高吉:焼けました。焼きりんごにはアイスがよく合います。今日はバニラアイスにしましたが、お好みのアイスを添えて食べてください。

高吉洋江さん焼きりんご焼き上がり
りんごの果肉とバターがジュワっとおいしそう!

ーー Y:いただきます。ピーカンナッツの食感いいですね。とろりとなめらかなりんごに、この歯ごたえがよく合います。おいしい!りんご半分ペロリと食べられちゃいますね。

ーー 高吉:よかった!ありがとうございます。食後のデザートにもいいですよね。

ーー Y:さっそく自宅でも作ってみます!
次回の〈後編〉では、ちょっとだけレベルアップして「りんごのコブラー」を教えてもらいます。お楽しみに。

↓焼きりんごのレシピはこちら

高吉洋江さんの焼きりんご完成

取材・文/結城 歩

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