「地球料理-Earth Cuisine-」プロジェクト第4弾としてリリースされたのは、絶滅に瀕した希少なコーヒーの花や枝などの廃材を活用して生まれた〈リベリカコーヒー シロップ〉。そんなシロップの風味を生かした、名店のバリスタたちが提供する期間限定ドリンクをご紹介します。
「地球料理-Earth Cuisine-」について
地球上でまだ光をあてられていない素材にフォーカスし、新たな食材を見つけるサスティナブルなプロジェクトがLIFULL「地球料理-Earth Cuisine-」。
2018年からはじまり、間伐材を使ったパウンドケーキや、放置竹林をテーマに、笹や竹を使った和菓子やガレット、カカオの廃材から生まれたチョコレートなど、社会課題とつながる素材を「食べる」という提案で、地球を守っていこうという取り組みです。
今回は「フィリピンのコーヒー農家の貧困問題」を課題として、コーヒーの「廃材」にスポットをあて、有効活用したシロップを世界的バリスタと共同開発。そんなシロップを使ったコラボ・ドリンクが東西の名店で楽しめるという内容です。
絶滅の危機に瀕したコーヒーの
廃材を活用した透明シロップの味とは?
フィリピン国内でのコーヒー生産量は減少の一途をたどっている中で、コーヒー農家に生豆販売以外の収入源を年間を通してもたらすために、コーヒー廃材を活用したシロップはひとつの光明。
使用するのは、コーヒーの世界3大原種でありながら、流通の少ない希少なリベリカ種の廃材。生豆以外の、花・葉・枝・カスカラ(果実の皮と果肉部分)を活用し、それぞれの特徴を生かしたレシピを、世界的バリスタの井崎英典さんが監修。誕生させたのが〈PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP(プラウド リベリカ コーヒー シロップ)〉です。
「コーヒーの木を丸ごと味わうシロップを開発できたら、農家の収入の安定につながるのではないかと考えました。通常は堆肥か廃棄になる花、葉、枝、カスカラを原材料に4種の個性溢れるシロップを作りました(井崎英典さん)」
フレッシュな花びらから抽出したフラワー、少し青々しいボタニカルなリーフ、枝を燻製した香りのウッドなど、4種のシロップをテイスティングで比べてみると、素材の風味が存分に生かされているのがわかります。そんなシロップの特徴に合わせて、プロジェクトに賛同する名店がアーティスティックなドリンクを考案、期間限定で味わえることに。
『猿田彦珈琲』、京都の老舗『小川珈琲』など東西の名店がコラボ
期間限定のコラボ・ドリンクが飲めるのは、『猿田彦珈琲』(恵比寿本店、原宿駅店)、『小川珈琲』(堺町錦店、桜新町店、下北沢店)、『VERVE COFFEE ROASTERS』(新宿店、六本木店、鎌倉雪ノ下店、北鎌倉店)、渋谷の『æ(アッシュ』の10店舗。
例えば『猿田彦珈琲』では、コーヒーリーフの風味に浅煎りブレンドとドライチェリーなどのフルーツを掛け合わせたミルクブリューを考案。『æ(アッシュ)』では、夜のスタイルに合わせてエスプレッソマティーニをカスカラシロップで仕上げた1杯など、アルコールベースの4種類をラインナップ。各店舗とも、今までにないドリンクがメニューに登場します。
どれも素材の風味とコーヒーの奥深い味が楽しめる店舗初登場のオリジナルばかり。期間限定でしか味わえないので、秋のお散歩を兼ねてぜひ訪れてみては?