50代のおしゃれ過渡期は「自然な抜け感」でアップデート!【カジュアルコーデ7スタイル】
上品で洗練された大人カジュアルなコーディネートが大人気の〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー・Canaria(カナリア)さん。最近、これまでのコーディネートに少し違和感や退屈さを感じ始めたのだとか。年齢を重ねる中で訪れる50代のおしゃれ過渡期。そんな中でカナリアさんが見つけた突破口は、余裕を感じさせるこなれた「抜け感」だったそうです。
目 次
こなれた「抜け感」が大人カジュアルを格上げ
年齢とともに体や気持ちに変化が生まれ、好きなものが変わってくるのと同時に、おしゃれも少しずつ変化してきました。20代の頃はかわいらしいアイテムが大好きで、ミニスカートやフリルなど、今振り返ると、少し恥ずかしくなるようなスタイリングを楽しんでいたものです。
ただ、年齢を重ねても変わらず好きなものがあります。それは「甘め」な要素。さすがに若い頃のような「甘さ全開コーデ」はもう難しいので、何度も見直して少し甘さを控え、シンプルなカジュアルコーデにシフトしてきました。これが今の私のベースだと思います。
それが、昨年の秋頃から、なんとなく自分のコーデに少し違和感や退屈さを感じるようになりました。なぜだろうと思い、雑誌やネットを見て「素敵だな」と惹かれるコーデの共通点を探したところ、そこにあったのは「抜け感」。そういえば、私はトップスをインして着ることが多く、ボトムスもタック入りのデザイン以外はゆとりの少ないものが多いような……。
自分ではカジュアルに着崩しているつもりでしたが、「抜け感」や「自然さ」、そして「余裕」といった遊びが足りず、どこかきちんとしていることにつまらなさを感じているのでは?と気づきました。
大人のアウトスタイルのカギは「絶妙なサイドライン」
そこで、抜け感のあるコーデを練習してみることに。おさえたポイントは4つ。
・トップスをインしない
・ゆとりのあるパンツを履く
・全体的にゆるさを意識する
・トップスとボトムス両方ともゆとりのあるアイテムを合わせる
まずはGAPのロンTを使い、ウエストをインしないアウトスタイルにトライしてみました。
このロンTは身ごろに余裕があり、若干細めでつかず離れずの絶妙なラインが特徴。試してみたところ、サイドがだぼっとしなければ、慣れないアウトスタイルでもバランスがとりやすいことがわかりました。
〈ロンT×ゆるパンツ〉で作るコーデ2選
\ロンT×ゆるパンツコーデ1/
XLサイズのロンTに、ゆるく穿いているパンツを合わせてみました。アウターにはスポーティな印象のアイテムを。全体的にカジュアル感が高めなコーデです。
\ロンT×ゆるパンツコーデ2/
コーデ1のアウターはほぼジャストサイズだったので、次はとことんゆるさのある感じでまとめてみました。今までならまず選ばない組み合わせです。
だぼっとしたパンツと合わせたのは、夫から借りたカーディガン。アウターには、あえてミドル丈のコートを選びました。ゆるさ全開のスタイルはとても新鮮で、コーデの面白さを実感しました。
〈ロンT×ゆるチノパン〉で作るコーデ2選
\ロンT×ゆるチノパンコーデ1/
「ゆるパンツコーデ2」のパンツを、ゆるさのあるチノパンにチェンジ。大きめのデザインを合わせたかったので、こちらも夫のものを借りました。
\ロンT×ゆるチノパンコーデ2/
コーデ1のボトムスはそのまま、上半身だけを変えてみました。ベーシックな色味のカジュアルアイテムはいつもウエストインしていたのですが、アウトスタイルにするだけで動きが出て新鮮な印象に変わりました。
白のインナーチラ見せコーデ2選
\白インナーチラ見せコーデ1/
白のインナーをチラ見せすると、ウエストインしなくてもバランスがとりやすいと分かったので、今度はシアー素材の白アイテムと重ねてみました。
このZARAのデニムは少しワイドなストレートなので、ついトップスをインしがちですが、アウトスタイルでもバランスを取りながらコーデできることを試してみて実感しました。
\白インナーチラ見せコーデ2/
「白インナーチラ見せ×黒のパンツ」は私の冬の鉄板コーデで、トップスはジャストサイズ、パンツはゆるさのないノータックがお約束ですが、今回はトップスもボトムスもゆるっとしたデザインに挑戦。これまた夫のパンツを拝借しました。定番だった組み合わせも、サイズ感が変わるだけでまた違った印象になりますね。
カナリア流のパリテイストなリラクシーコーデ
全てゆるさのあるアイテムで、リラクシーな雰囲気に仕上げてみました。パリの街角スナップを想像しながらのコーデは、「パリのマダムが朝食のパンを買いに行く」みたいなイメージ(笑)。実際に食材の買出しもあったので、色を合わせた大きめなトートバッグをチョイス。足元はボリュームのあるスニーカーでバランスを取っています。
ウエストインも大好きですが、インしないスタイリングを取り入れることで、コーデの幅が少し広がったような気がします。そして、ぬけ感を作る練習をしてみて思ったことは、「楽しい」でした。
すっかり知った仲だと思っていた手持ちのアイテムにもまだ知らない魅力があり、自分の中での常識や当たり前とは違うことをやってみると、楽しい発見がいっぱい。練習すれば私も少しは「抜け」を感じられるコーデができるかも!と嬉しくなりました。
新しいアイテムを取り入れた時や季節の変わり目に、ときどき「コーデの練習」をしています。そのたびに「どんな組み合わせができるかな?」「何に合わせようかな?」とワクワク。まだまだ寒くて忘れかけている「春コーデ」の練習も、そろそろ始めようかなと思っています。
構成/松永加奈
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この記事の
プレミアムメンバー
カナリア
1969年生まれ。自身のコーディネートや等身大の暮らしを綴ったブログ『Canaria Style』やSNSが、大人の女性たちから人気を集める。不定期で自作のアクセサリーも販売。
https://ameblo.jp/pikoriino/
Instagram:@canaria_rs