このアウター1枚あれば、雨も寒さも怖くない!春まで着られる超軽量『HAU』のレインコート【一軍服】
コーディネートに大活躍しているワードローブの「一軍服」をおしゃれのプロに教えていただく連載の第29回目。今回は、きちんと感と心地よさのある「大人の女性のための日常着」を提案する『HAU』のデザイナー・藁谷真生さんに、愛用する一軍服を教えていただきます。
マットな質感で晴雨に使えるマルチなレインコート
藁谷さんが愛用するのは、『HAU』の〈raincoat&bag〉。同ブランド定番の人気キャンバスコート〈coat"canvas"〉をベースに、機能性をプラスしてレインコートに仕上げたものだそう。
「全体的にゆとりがあるデザインで、リュックを背負ったまま羽織ってもきつくならないよう、後ろに大きなボックスタックを入れています。フードもすっぽりと被れる大きめなサイズ感。また、裾のアジャスターでシルエットが調節できるところも気に入っています」
Aラインはアジャスターを絞るとモードな雰囲気になるだけでなく、機能面にも効果を発揮。
「裾を絞ると、自転車に乗った時にバサバサせず、タイヤに絡む心配もありません。ポケットの上端がステッチで抑えられ、袖口もゴム仕様になっているため、雨が入りにくいところもポイントですね」
素材は軽さと耐久性、撥水性にも優れたナイロン「ナイロンタスラン」を使用。
「マットでコットンライクな素材感と撥水加工で、普段のアウターとしても大活躍。レインコートとコート、あわよくば兼用したい……という希望が叶いました(笑)」
着こなし1:さっと羽織って突然の雨やお出かけに
シワになりにくい素材で、雨の際にバッグから取り出してもくしゃくしゃにならず、綺麗にキマるのだそう。
「アイロンをかけずに畳んだ状態から着て、これくらい(写真下)シワがなくすっきり。また、どの身長にも似合う絶妙な丈感とボタン仕様で、気軽に羽織ってもきちんとした大人のアウターになります」
「コンパクトに畳めて寒さにも対応できるため、旅行にも重宝します。バッグの中に入れておくと安心なアイテムですね」
着こなし2:温かい中綿ベストを合わせて冬仕様に
ゆったりとしたデザインは、中に着るものを選ばず活用できるところも魅力です。
「素材のナイロンは風を通さず、温かさを保てる良さがあるので、私は寒い時期には中綿入りのベストを重ねています。そうすると、春と秋冬、結構長い期間着られるんですよ」
軽い風合いとバランスの取れた丈感のコートは、カジュアルなフラットシューズにもぴったり。
「普段、あまり長距離を歩かないので、晴れている日はストラップシューズを合わせることが多いです。靴下は白だとかわい過ぎるかなと思いますが、このくらい(グレー)のリネンはかなり使えますね。大人世代になり、シンプル過ぎると何となく負けてしまうという気がしてきて(笑)、ポイント使いには少し個性のあるものを選ぶようにしています」
HAU
取材/文・松永加奈