年齢を重ね、より健康への意識が高まったという松本さん。

「まず仕事のペースが変わりました。以前は、締め切りが迫ると前日に徹夜すればいいや、と思っていたのですが、無理がきかないとわかってからは、3日に分けて原稿を書くなど、時間に余裕を持つように。そうなったら次は好調を保つために睡眠を見直すようになって、いい睡眠のためには入浴が大事、食事が大事、運動が大事……と思うように」

化粧品との付き合い方も変わったと言います。

「昔は小さなシミがあるだけで焦ってケアしていましたが、肌だけに必死になるのは違う気がして。健康であれば肌も髪も元気になるし、笑えるし、旅行だって楽しめる。だから、今の目標はその日1日を健やかにごきげんに過ごすこと！」

頼れるものは頼ろう、とサプリや美容ドリンクも取り入れて。

「エイジングケアの流れとして、〝シワやシミに効きますよ〟というよりはもう少し上流に遡って、肌そのものを若々しく元気にするものが主流。その中でインナーケアは欠かせないものになっていて、スキンケアのラインにドリンクが組み込まれていたり。外側からだけでなく、内側からもアプローチすることが当たり前になっていく印象がありますね」

やらなくちゃではなく、気持ちがいいから使いたいと思うものを選んで、ケアは続けたいと松本さん。

「レザーのソファと同じで、お手入れするとシワもやわらかくなってツヤも出るじゃないですか。決してほったらかすことが自然ではなくて、自分なりにケアしながら長持ちさせることのほうが私にとっては自然。そうやって、笑顔で過ごせる日々を積み重ねていきたいです」