緊張で汗が止まらない、ニオイが気になる…美容のプロが教える解決法【更年期対策】
更年期の影響か、以前より汗とニオイが気になる......。そんな悩みを抱えていたら、美容のプロが実践している方法を参考にしてみませんか?今回は美容ジャーナリスト・鍼灸師の奈部川貴子さんにその対処法をお聞きしました。
PROFILE
奈部川貴子/なべかわたかこ
美容ジャーナリスト・鍼灸師。自然療法に興味を持ち鍼灸師の資格を取得。独自のフェイシャルリフレクソロジーを確立。自身のサロン『KAOYOMI』で施術を行う。 https://profu.link/u/nabekawa
突然の汗、気になるニオイを香りの効果ですっきり!
暑い国に友人と旅行に行っても、1人だけ汗をかかず涼しい顔をしていたのに、更年期以降は変わってきたと話す奈部川貴子さん。
「皮脂が毛穴に詰まるとニオイを発生することがあるので、オイリースキンの私は脂浮きやベタつきには気をつけていました。ただ、更年期になってからは、汗をたくさんかくようになり、体のニオイも意識するようになりました」
緊張すると首や頭の後ろ、足先などにワッと汗が出るようになったそう。
「ちょうど鍼灸師の勉強を始め、お客様に施術を始めたタイミングとも相まって、緊張するシーンが増えたこともあったのだと思います。例えば1日に4人、朝から休憩なしで施術する日などは、次のお客様が到着するまでに準備が間に合うかしら?と心配して緊張。イヤな汗が……」
汗をかいたら、すぐにアロマオイルを含んだペーパータオルで拭い、抗菌作用のあるユーカリの精油が入ったスプレーをひと吹き。スッキリして気分もリフレッシュできると言います。
「夏場はサロンへの通勤だけでどっと汗がふき出すので、サロンに着いたらすぐにペーパータオルで拭いて、デオドラント剤を汗が出る部分に。さらに、30秒ほどでニオイを取り除くというインナーに着替えます。施術中はお客様との距離が近いので、ニオイで不快な思いをさせないように、徹底的にニオイケアはしています」
すぐに涼しい気分になりたいときは、クーリングアイテムの出番。クールジェルを額や首の後ろなどの汗をかいた部分に塗ったり、頭皮用のミストをスプレーしたり。
深呼吸してツボを刺激。汗止めに効く
「鍼灸師の観点から言うと、汗が出るのは、体が体温を下げようと反応しているから。体は無駄なことはしないんですよ。その汗を出すように指令を出しているのは自律神経。ただ、更年期になるとホルモンの影響で自律神経が乱れがちなので、整えるためのツボ押しも効果的だと思います。私が日頃刺激しているのは、内関というツボ。手首から指3本分空けた部分を心地よい強さで押すと、副交感神経が優位になります。時間に追われてフーッと大きなため息をついてしまうようなときには特におすすめ。深呼吸しながら刺激すると、緊張もほぐれます」
『ku:nel』2023年9月号掲載
写真/目黒智子、取材・文/河村美枝、編集/矢沢美香
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『クウネル』No.122掲載
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