オリーブは3,000品種もあると言われ、ワインのように作り手や産地でオイルの香りや味が変わります。日本オリーブオイルソムリエ協会で資格を取得している袴田尚弥さんに、オリーブオイルの魅力と夏にぴったりのレシピをご紹介いただきました。
袴田尚弥/はかまたなおみ
自動車会社のデザイナーを経て、渡米。デザートを中心とした料理を習得。帰国後、料理研究家&フードスタイリストとして活動。食とアートを融合させたフードアートを目指す。
5年前、袴田尚弥さんは頸椎の手を動かすことができませんでした。天井を見て暮らす日々が続き、健康のありがたさをしみじみ痛感。元気になったら、以前から知識を深めたかったオリーブオイルについて学ぶことを決めました。
資格を取得したことで食材とオリーブオイルの相性が分かり、料理を一層おいしく食べられるようになったという袴田尚弥さん。
「オリーブオイルは、果実を搾った生ジュース。ひとふりするだけで、素材のおいしさを引き出す魔法のエッセンスのような。知れば知るほどオリーブオイルの奥深さや健康効果にどんどん惹かれ、学び欲は加速する一方」
サラダからデザートまで幅広く使える
※このページで使っているのはすべて、エクストラバージンオリーブオイルです。
「肉や魚にかければ臭み取りにも。アイスクリームやフルーツには、果実の香りのするオリーブオイルをソース代わりに使うのも新しい発見」
オリーブオイルをよく使うようになってからは、夫も袴田尚弥さんも肌ツヤが良くなり体調も良好。食事と一緒に1 日大さじ2杯のオリーブオイルが、天然のサプリメント代わりに。
オリーブオイルの魅力を、もっと多くの人に知ってもらいたい。そう考え た袴田さんは、食べて健康になるオリーブオイルの料理とデザートを探求中。
写真/森泉匡 取材・文/高橋敬恵子、齋藤優子、船山直子 再編集/久保田千晴