「長い間妄想し、ついに自分好みのキッチンを形にした」というモデル・雅姫さんのキッチンをご紹介。リノベーションを検討しているマチュア世代の皆さんの参考になるのでは?
雅姫/まさき
モデル。『ハグ オー ワー』、『クロス&クロス』 のデザイナー。暮らし周りの提案をする著書多数。キッチン作りをまとめた『わたしの理想のキッチン』(集英社)など。Instagram:@mogurapicassowol
「妄想」を繰り返し、 手に入れた「理想」の場所。
「妄想キッチン」と題して、理想の台所をシミュレーションすること数年間……。キッチンは、「どこよりも長い時間を過ごす場所」で、 自室をもたない雅姫さんにとって、「もはや自分の部屋」のような愛着も。
そんな大切な場所だからこそ「もっとこうだったらいいのに」と、妄想を抱え続けてきたのです。そして、いまから 3年ほど前、「妄想」を「現実」にすることを決意しました。
それから始まった、キッチンのリノベーション。一気に変えるのではなく、住みながら、実際に使いながら、コーナーごとに少しずつ……。丸一年じっくり時間をかけてのアップデートでした。
床はフローリングか、タイルか?天板はメンテナンスしやすいステンレスか、味のある石にするか?タイルの色や大きさ、棚板の素材など、決めることは無限にありました。プロに相談しつつ、最後はインスピレーションのままに、到達した理想のキッチンです。
ステンレスのワークトップに、ナラ材の棚の組み合わせで、硬質ななかにあたたかな雰囲気が漂います。「余白」部分には絵をかけたり、花を飾ったり、ディスプレイを楽しむコーナーに。
選択を繰り返し、「好き」を積み上げて完成したキッチンは、快適そのもの。「一日がここで始まり、ここで終えられることが幸せ」と断言します。
写真/大森忠明 取材・文/鈴木麻子 再編集/久保田千晴
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