<クウネル・サロン>プレミアムメンバー青木美詠子さんに収納のコツを教わる連載。整理収納アドバイザーの資格をもつ文筆家で、とにかくおうちがすっきり、気持ちがいい。「すっきり住まい」の秘訣を少しずつ教えていただきます。今回の収納場所はクローゼット整然の秘訣は「四角く区切る」。『アイリスオーヤマ』のシューボックスも便利です。に引き続き、靴が散乱してしまいがちな下駄箱について。
「全出し」することで靴の状態も把握
今回は下駄箱です。小さな玄関の壁に、浅い奥行きで捻出したスペース。この撮影のためにも中身を全部出してみました。収納を考える時も、必ずこの「基本の全出し」をします。全出しは私にとっては、時間のかかる書類整理とかでなければ、ワクワクする時。これからよくなるとわかっているので。そして収納時は無意識なのに、出すと「多いな」、「これは履いてない」、「くたびれてる」とか認識できるのが不思議です。が、誰にもその能力は備わっているので、ぜひ使いましょう。判断がつかず「履くかも……」と迷い、またしまっても、期間をへて何回かやれば、本当に履かないんだとはっきりわかるので大丈夫です。
【靴箱の内部】
では、内部を紹介します(玄関が狭く、全体を引いて撮れず……)。これは上段あたり。奥行きが浅いので靴は横向きです。つま先が広い靴は幅が足りず、互い違いに置いて。
中身は厳選を
さて、下駄箱は毎日出し入れする靴を扱うので、収納の中でも「パッと手が届く一等地」です。なので、死蔵品を入れておくのはもったいない話。必ず今、使うものだけにしたいです。履いてない靴を処分か、他の場所に移すと、日々の使い勝手がすごく上がります。私も引っ越し前に、履くと疲れる靴は結局身体を痛めつけるとわかり、思い切って処分。なので今、出し入れのストレスはゼロです。靴を2段に重ねる器具などもありますが、出し入れや掃除が面倒そうだし、見た目もスッキリしません。
本当に心地よい靴とは?
また私は変わった意見の持ち主かと思いますが、足って、指先までわりと四角い形なのに、つま先が三角の靴に足を押し込め、美しいとされてるのが謎なのです。それで外反母趾になったり、気づかずに血行や体調が悪くなっている人も多いのでは。立っている時に体を支える靴は、性能を真剣に考えたいもの。私はもう履きやすい靴があれば、2足くらいでもかまわないと思うほどです。サンダルも足が安定せず、疲れます。ロングブーツも、着脱と収納がたいへんで持っていません。スニーカーは足の一部のようで、やはりいいですね。スニーカー的なもので、美しい靴が常識になるのを願っています。
履いた靴はその日のうちに湿気を逃します
話がそれましたが、今日履いた靴は、たたきで湿気を逃がし、翌日下駄箱に戻します。たたきに靴が並びっぱなしは、風水的にもよくないよう。下駄箱が詰まってなければ、さっと戻す習慣も簡単で快感です。減らせない方は、靴も用途に合わせて代表選手を選んでみては。年々うちは履きやすさ重視なので、これ以上増えなさそうです。ちなみに「冷えとり健康法」の天然素材の靴下(4枚)を履くと、不思議ですが靴の匂いはまったくしません。なので、消臭剤いらず。お試しあれ。
■column ■
靴以外の収納について
出掛けに必要な小物も、トレーに入れて収納しています。