作家・永井玲衣さんが、真剣に人の話を聞こうとする姿勢に感銘を受けた言葉。

作家・永井玲衣さん

読んだり、聞いたときに、何かの気づきがあり、視点を変えてみるきっかけになった言葉。そして、その後の生き方の指針となった言葉。それぞれの人の人生に伴走する、大切にしている言葉を聞きました。

対話において一番大事なのは「よく聞くこと」

作家・永井玲衣さん もっとください

「哲学対話」の実践に出合うまで、私はとても内向きな子でした。中学3年生の時、芥川龍之介の短編の感想を発表しあう選択授業があったのですが、人前で話すのが得意ではなかったので、自信なくおずおずと発言したんです。

その時先生がとても真面目に「もっとください」と言ってくれて、この人は真剣に私の話を聞こうとしてくれている、と衝撃を受けました。対話において一番大事なのは「よく聞くこと」だと言っていますが、その原体験にあの時の先生の姿があるんです。

対話によって育まれるものを信じるまっすぐな姿勢は見習いたいと思いますし、私は今、あの時の先生と同じくらいの熱量で「もっとください」と思えているかな?と折に触れて思い出します。

PROFILE

永井玲衣 /ながい・れい

作家 34歳

人々と考えあい、ききあう場「哲学対話」を各地でひらきながら、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」などの活動を主宰。エッセイ集『これがそうなのか』(集英社)ほか著書多数。

『クウネル』2026年7月号掲載
イラスト/naohiga、取材・文/吾妻枝里子

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『クウネル』NO.139掲載

これからを生きるための「言葉の力」。

  • 発売日 : 2026年5月20日
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