講談師・神田伯山さんが若い人たちにも伝えたい、師匠からの厳しくも深い言葉。

講談師 神田伯山さん

読んだり、聞いたときに、何かの気づきがあり、視点を変えてみるきっかけになった言葉。そして、その後の生き方の指針となった言葉。それぞれの人の人生に伴走する、大切にしている言葉を聞きました。

何が正解か、”教科書”は自分で考えて作れ

講談師 神田伯山さん 神田松鯉の言葉

師匠で人間国宝の神田松鯉(しょうり)との対談でいただいた言葉です。立川談志師匠は“修業とは理不尽に耐えること”とおっしゃっていましたが、芸事の世界は着付けの仕方から太鼓の叩き方、お茶の入れ方まで師匠によって教えが違い、怒られたり小言を言われたりするのが常。

でも松鯉曰く、何が正解か、どこを目指すのか、“教科書”は自分で考えて作れ、それこそが修業である、と。厳しくも深い言葉だと思いました。

私も弟子を持つ立場になり「こんなことまで教えないといけないのか」と若い彼らの言動にギャップを感じることもしばしばで、私にとっても修業です。松鯉は私の弟子たちにこの言葉をかけてくれたのですが、私へのメッセージでもあったのだと肝に銘じています。

PROFILE

神田伯山/かんだ・はくざん

講談師  42 歳

日本講談協会、落語芸術協会所属。3代目神田松鯉に入門し、2020年真打昇進とともに6代目神田伯山を襲名。寛永宮本武蔵伝など数々の読み物を継承。独演会を中心にテレビ、ラジオなど多方面で活躍中。6代目  神田伯山オフィシャルサイト

『クウネル』2026年7月号掲載
写真/上澤友香、取材・文/矢沢美香

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『クウネル』NO.139掲載

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