更年期は終わったはずでも不調が。56歳・後藤由紀子さんが実践する身体と心を整えるための6のこと
静岡・沼津で暮らしの道具の店『hal(ハル)』を営む後藤由紀子さん。50代ならではの装い、台所の工夫、人付き合いのコツなど、暮らしにまつわるさまざまなことを紹介した著書を多数出版しています。日々の生活から生まれるアイデアや気づきは素直で等身大。多くのファンの心をつかんでいます。そんな後藤さんの暮らしのエッセイをお届けします。
最終回は、季節の変わり目にとくに参考にしたい、後藤さん流の身体と心の不調への対処法を聞きました。
春は心も身体もゆらぎやすい季節ですね
ちらほらと桜が咲き始め、私が暮らす沼津にも春がやってきたようです。
朝晩はまだ冷えるけれど日中は陽が出れば温かくなることも。
ただ、日によって温度にもばらつきがあり、まさに三寒四温ですね。
季節の変わり目は体調を崩しやすいという人も多いのではないでしょうか。私もそのひとり。
早いもので今年で58になります。
更年期は過ぎたようですが、あちこちに不調を感じています。いわゆる「未病」というもの。とくに顕著なのが謎の蕁麻疹です。
去年の5月ころに手の平と足の裏に水泡ができました。首から下は湿疹が出て、現在も悩まされています。
そのせいか、指先の皮膚はひび割れてボタンをかけることもままならく、ガーゼと指サックをすることも。ピアスはキャッチがないフックのものしか付けられなくなってしまいました。
病院でアレルギー検査もしましたが何もひっかからなく原因不明なまま。
いまは気長に治すことを考え、サプリを飲んだり、仕事を詰め込まずゆったり過ごしたりすることを意識しています。
疲れた自分を肯定してあげたい
同世代の友人たちも腰痛に悩まされていたり、重い更年期に悩んでいたりと、さまざまな不調を抱えています。なかには骨折してしまった友人もいます。
更年期も症状は人それぞれで、他人と比べられるものではないからこそ、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
更年期が過ぎれば元気ハツラツ!という方もいるかもしれませんが、オールしてもへっちゃらという若いころのようにはいきません。
私の場合はhalの営業や出張halのとき、人と会う約束がある日は気持ちも張っていて元気に過ごせますが、そうではない日の倦怠感が重く、時間をかけないとリカバリーできません。
大事なのは、身体や心が不調なときに「どういう心もちでいるか」じゃないかなと思います。
大変なのは誰でも一緒。必要以上に落ち込んだりする必要はなく、家事などの家のことや些末なことも丁寧にやったり、家族や他人に優しくしたり、日々を楽しむ努力をしたり。
元気に挨拶するだけでも、ほんの少し、気持ちが上向きになる気がします。
「できることを、できるうちに」
そんな当たり前のことを考えるには理由があります。
それは、ここ最近、身近で亡くなる方が増えたから。
突然亡くなってしまったという方もいるし、長い期間、病を患っていたという方も。
世代的に親が寿命を迎える年代ですが、同世代や、むしろ歳下の方もいて、理解が追い付かないということもありました。
それでも日常は続いていくし、食事をしたり、家事をしたり、生きていかなければいけません。
いつまで元気でいられるか、老後のお金は足りるのか、災害もありますし、世界情勢も含めて不安が頭をよぎることは少なくありません。
以前は「健康第一」が合言葉でしたが、いまは「できることをできるうちに」に変化してきました。
三年後、五年後、どうなるかなんてわからない。それなら今日を楽しく生きる。そんなふうに、ときにはちょっと休憩しながら、ぼちぼちやっていきたいと思います。
ゆらぎやすい季節の変わり目、みなさまどうぞ、ご自愛ください。