【マチュア世代のおしゃれスナップ】スタイリスト小川夢乃さん「“これでいいや”と妥協して服を選ぶことをやめました」
自分らしさにぶれがないおしゃれ上手なあの人はどんなふうに服を選び、自分のものにしているのか。スタイリスト小川夢乃さんがお気に入りのコーディネートを披露してくれました。
柄もモノトーンも自在に楽しむ。
「柄ワンピースが一番自分らしい」。10年以上前に購入したヴィンテージの花柄ワンピース。ファーのサボで遊びを添えて。調光レンズのメガネは〈アーレム〉。
小川夢乃さんの日常着を象徴するのは、鮮やかな色や柄のワンピース。そして、スタイリスト仕事に寄り添うデニムやオールインワン。
「中学生の頃から古着好き。なかでもワンピースは、出合いがあるたびに買い集めてきました。年齢や気分に合わせて着方を変えながら、ずっとそばに残っているものばかり」
最近40代を迎えて、モードな装いが似合うようになってきたと実感。
「これまで黒はシャープになりすぎてしまう気がして。体のラインに丸みが出てきたからか、とことんかっこいい服を楽しみたいです」
さらに、こんな内面の変化も。
「“これでいいや”と妥協して服を選ぶことをやめました。娘が私の服を褒めてくれることも増えたので、いつか受け継いでいけたら。だからこそ、長く大切に着たいと思えるものだけを選ぶようにしています」
〈TOGA〉のワンピースを軸に、シアーなインナーと〈SEVEN BY SEVEN〉のメンズスラックスで奥行きを。ボルドーのポインテッドトゥで、さりげない色気。
PROFILE
小川夢乃/おがわ・ゆめの
スタイリスト 41歳
ニットメーカーのデザイナーを経て、スタイリスト椎名直子氏に師事。
雑誌やカタログ、広告、アーティストなど、幅広く活躍する。
Instagram:@yumeno_ogawa
『クウネル』2025年11月号掲載 写真/目黒智子、取材・文/阿部里歩