2025年3月下旬に惜しくも休館決定!それまでに必ず行きたい千葉の『DIC川村記念美術館』

東京駅から直行バスで60分。千葉県・佐倉市の里山に抱かれた『DIC 川村記念美術館』は、知る人ぞ知る名画の宝庫。20世紀美術を中心とした多彩なコレクションは圧巻です。鑑賞後は、自然豊かな庭園を散策したり、眺望のいいカフェでお茶を飲んだり、秋風の気持ちいいこの時期のおでかけにおすすめです。

残念ながら2025年の3月下旬からの休館が発表されており、その前に絶対に訪ねていただきたいクウネル・サロン一推しのスポット!

※2022年4月に公開した記事に加筆修正してお届けします。

TOP写真:撮影/高橋マナミ

ピカソやレンブラントの名画を贅沢に堪能

バス停から木々が生い茂る坂道を下ると開けた先に、清々しい水辺と葉のグリーンに映える三角屋根のツインタワー。外国のおとぎ話に出てくるような外観に胸がときめきます。館内は、採光あふれる廊下や迫力ある大空間などいくつもの部屋に分かれていて、繊細なバランスを最優先して設計されたという建築も素晴らしいけれど、なんといっても圧巻は、そうそうたる巨匠たちのコレクション。

モネやルノワールの印象派から、ピカソやシャガールなどの西洋近代美術まで、順路を進むごとに見応えのある作品が続くDIC川村記念美術館。ギャラリー102の部屋には、レンブラントの「広つば帽を被った男」の名画も。その大きさゆえ、真っ白な襟元の繊細なレースまでディテールもじっくり堪能できます。

敷地内には野外彫刻も。芝生広場は抜け感も気持ちいい。

清々しい水辺エリア。記念撮影スポットも随所に。

木立の中の小道では、野の花を愛でながら散策できます。

3万坪の庭園はバリエーション豊かに 散策できて、心の保養に

アート鑑賞の後は、広大な庭園散策をぜひ!里山の地形を生かした穏やかな起伏のある敷地内には、草花を愛でることができる木立の中の小道や、抜け感が気持ちいい芝生の広場、モネの作品を思わせるスイレンの池などもあって、葉が色づき始めるこの季節は最高に美しい自然が楽しめます。

眺望のいいカフェのテラス席も気持ちいいけれど、広場にレジャーシートを敷いてお弁当を食べることもできるので、友人や家族とゆったりした時間を過ごせます。

撮影/渡邉 修

眺望のいいイタリアンレストランで 地場食材のランチを

撮影/高橋マナミ

DIC川村記念美術館に隣接し、窓から美しい景色を楽しみながら食事ができる、レストラン『ベルヴェデーレ』も来館客に人気、地元野菜や魚介など地場食材をふんだんに使ったイタリアンで、パスタや肉魚料理で楽しめます。カジュアルコースで2,000円〜。こちらも入館チケットなしでも利用できます。

 

撮影/渡邉 修

名画を鑑賞して、自然を満喫、おいしいランチも。クウネル・サロンおすすめのコースです。

地元食材をふんだんに使ったバスタは3種類から選べます。前菜盛り合わせ、自家製パン付き。

ランチに合う佐倉の地ビール。美しい景色となら美味しさマシマシに。

庭園の木々を眺めながら、至福のランチを。

休館前のプログラムは『西川勝人 静寂の響き』

『DIC川村記念美術館』2025年1月下旬に休館が決定していたのですが、惜しむ声がたくさんあり、3月下旬に休館日が伸びました。リオープンの予定は未定とのことなので、休館前に、一度訪れておきたい素晴らしい施設です。

2025年1月26日(日)まで開催しているのは、『西川勝人 静寂の響き』。

西川勝人《根》1994年 作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024

ドイツを拠点に活動する西川勝人さんは、光と闇、その間の漠とした陰影に心を配り、多様な技法を用いた作品を、40年以上にわたり手がけてきたアーティスト。

西川勝人 静寂の響き

会期:2024年9月14日(土) - 2025年1月26日(日)
時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし祝日の場合は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)、12月24日(火)-1月1日(水)、1月14日(火)

文・写真/牧田ちえみ(※ノークレジットの写真)

SHARE

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)