【竹内まりやさんスペシャルインタビュー/前編】理想の年の重ね方をしている素敵な先輩について
数多の素晴らしい曲を生み出し続ける歌手・竹内まりやさんがクウネルに初登場。「小さいころから雑誌が大好きで、クウネルも愛読してます。今日のニットもスカートも、クウネルのイメージで選んだんですよ」。竹内まりやさんの思いのこもったスペシャル企画。あえてフランクに〝まりやさん〟と綴ったとっておきのインタビューをどうぞ。
憧れは、人生にワクワクして好奇心を持ち続けている人。
竹内まりやさんの歌は、いつもクウネル世代のそばにありました。若いときは「元気を出して」に失恋を癒され背中を押してもらい、今は「人生の扉」や「いのちの歌」に積み重ねて来た年月をしみじみと思い起こし……。
「『この曲を聴いた頃、今のパートナーと出会った』とか、多分そのときそのときの生活のBGMとして聴いてくださるのでしょうね。歌を通して見える風景は、皆さんと私とで違いはあっても、分かちあっている同じ何かがある。それが音楽のいいところでもありますね」
昨年11月にデビュー45周年を迎え、リスナーとともに年を重ねている意識があるというまりやさんがいま、「こんな年の重ね方をしたい」と思うのは〝好奇心を持ち続け、いつも人生にワクワクしている人〟だそう。
「例えば黒柳徹子さん。好奇心の塊のような方なんですよ。聡明で自立されていながら、大人になってもかわいらしい。朗読劇などにうかがうと、プロとしてのご自分に厳しい姿勢を持ちながら、周りの皆さんにとてもやさしい。そういう人生の先輩とお会いすると、年を重ねることは素敵だなと思えます」
もう一人、元俳優のジョアンナ・シムカスさんも憧れの人。
「アラン・ドロンやリノ・ヴァンチュラと共演した映画『冒険者たち』の彼女がとにかくかっこよくて。33歳の時にシドニー・ポワチエと結婚して引退すると、それから一切俳優業はしていないんです。二人のお子さんを産み、インテリアデザイナーになったそう。潔く裏方に回る姿に信念の強さを感じますね」
そう話すまりやさんも、第一線で活躍を続ける仕事人として、家族を持つ妻として母として、ひとりの人として、多くの人たちにとって憧れの存在です。では、まりやさんがこれからの人生で、やっておきたいこととは?
「まず元気でいることが大前提なので、ちゃんと運動をしたいですね。散歩やウォーキングはしているんですが、長い目でみれば、ジムなどへ行って身体をちゃんと鍛えなきゃと思っています」
体を気づかうということで言えば、美しい体型を保っているまりやさんでも、ダイエットをしたいそう!? 「コロナ禍で家にこもっていたら3キロも体重が増えてしまって、1キロは落とせたんですが……。ストイックに運動やダイエットに励むタイプではないけれど、できれば本来の体重に戻したい(笑)」
PROFILE
竹内まりや/たけうちまりや
1955年島根県出雲市生まれ。’78年デビュー。結婚後は独自のスタンスで、他アーティストに多くの作品を提供しながら、シンガーソングライターとして活動。2023年にデビュー45周年を迎えた。2025年4月からは全国ツアーがスタート。
竹内まりや公式HP
竹内まりや45thANNIVERSARY特設サイト
竹内まりや公式Xアカウント
10月23日(水)発売の12枚目のオリジナルアルバム『Precious Days』。ドラマや映画を彩った楽曲や最新シングル「歌を贈ろう」、山下達郎とのデュエットなど全18曲を収録。デラックス盤にはライブ映像17曲を収録したディスクがつく。
『クウネル』2024年11月号掲載 写真/中村力也、ヘア/松浦美穂 TWIGGY.、メイク/COCO sekikawa office、スタイリング/斉藤伸子、取材・文/丸山貴未子、編集/河田実紀
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『クウネル』NO.129掲載
素敵に年を重ねるためにしたいこと、やめること
- 発売日 : 2024年9月20日
- 価格 : 1000円 (税込)