シルバーヘア化が完了したいま、毛量やシミなど新たな課題が【これからのメロウライフ】
エディターの山村光春さんと、エッセイストの広瀬裕子さんによる往復連載。
「60代以降に使われる『シニア』という呼び方がどうもしっくりこない」という2人が、「私たちらしい人生の後半戦」について模索します。シニアでもなく、シルバーでもなく……。例えば「メロウ」というのはどうでしょう?
クウネル・サロンらしい、「これからの人生」メロウライフ。
2ターン目は「ヘアスタイル」がテーマ。山村さんは隠す?受け入れる?女性のシルバーヘアと男性の薄毛問題について綴っていましたが、シルバーヘア計画を完了した広瀬さんの課題は髪のボリュームだそう。肌のシミも気になるようで……。
シルバーヘア計画が完了したその後
髪色が、シルバーになり「終了」となったあと気になりはじめたのは、髪の量についてでした。(※編集部注/シルバーヘアになるまでの様子を知りたい方は連載をご覧ください)。いえ。本当は、以前から気になっていたのです。いたのですが、髪色の方に注意が向いていたこともあり、量については「また、あとで」となっていました。
シャンプー時、ドライヤーの際にぬけ落ちる毛髪の量(怖い)。分け目や生え際の危うい感じ。前回の「アフターメロウトーク」でも書きましが、女性にとっても髪の量は変化を感じる部分です。もしかしたら「色より量が重要なのかもしれない」と思う時もあります。もちろん、それは、髪色の課題がひとつ消えたことにより、次の「気になる」に気持ちが移行しただけなのですが、ただ、同年代や年上の方たちと「量」について話す機会は、増えていると感じています。
日常で「はっ」とする瞬間が…
わたしで言えば、前髪が伸びなくなりました。また、額の生え際の髪の毛が細くなり、心なしか額が広くなった気がします。男性が「はっ」とするのは、こういう瞬間なのかもしれない、と思います。
実際、髪の色が黒くても量が少ないと年齢より上に見られる場合があります。白い髪ならなおさら。「歳相応で十分」。そう思っていても、そこは、やはり、なんとなく──ですね。
最近ルーティーンに加わった髪のケア
髪にいいのは「質のいい食事と睡眠。ストレスのない日常」とよく言われます。日々のケアと同時に、規則正しい健やかな日々は、髪だけでなく、体にとってもいいのです。でも、ある程度は気をつけていても、分かっていても、そうできない時やケア不足は起こります。
やっているつもりでも、きっちりされている方からしたら「全然だめです」と言われるレベルだと認識しています。かと言って、山村さんも書かれていましたが、誰かに合わせる必要もなく、自分でできること、いいと思っていることをするしかないのです。
最近、つげの櫛を購入しました。ブラッシングが、髪、頭皮にいいのは、以前から知っています。特に髪の量は、血行をよくするのがいいと聞きます。ブラシは持っていましたが、毎日ブラッシングするほど熱心ではなく。でも、危機感はある。毎日の ルーティーンを考えていた時、ふと思いうかんだのがつげの櫛でした。プラス椿油。うつくしく、肌当たりのいい櫛があれば、ヘアケア・頭皮ケアも習慣にしやすく、使うたび気持ちも上がります。早速、つげの櫛を手にし、今までよりケアをすることにしました。
週に1度、シャンプー前に椿油でオイルパックをする。髪が濡れている時は、オイルを毛先につけ梳かしてからドライヤー。櫛を使う時は、頭皮を意識して手を動かす。こころ躍る道具は、大切ですね。新しいルーティーンにつながっていきます。
わたしにできることとしては、高い高い目標設定はせず、若いころと比較せず、気にしすぎず、そのうえで日々つげの櫛でケアすることでしょうか。
頬のまわりの薄いシミが気になります
さて。髪の色や量についても気になりますが、わたしのいまの「課題」は、肝斑(両頬に広範囲にわたり薄いシミができる)です。1年半前に東京に戻ってきて1ヶ月後に肝斑が現れました。皮膚科に行ったら「肝斑はなかなか消えないんですよ。結構、大きいですね」と言われました(ショック)。
山村さんは、以前からお肌がぴかぴかで、お会いするたび「何をしているのだろう?」と、思います。その秘密、知りたいです。わたしでもできることですか?
~アフターメロートーク~
ケアにこれという正解はないし、やりすぎもやらなすぎもない。「自分はこれでいい」と思いつつ、それでも、まだ「若く見られたい」呪縛がはなれてくれません。なんでしょうね、これ…。
オリンピックを見ていると、若いって「まぶしい」と思います。自分のなかにそのまぶしさを無意識に求めているのかな。恋さん、カッコいい。
あと「若い」って水分量が違うなぁ、とよく思います。からだも、こころも。ちなみに僕は凜音さん派。
水分量。瑞々しいは、水水しい、ですね。
11歳のムスメは部品すべてがピカピカ新しい!と毎日、感心しておりますー。
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この記事の
プレミアムメンバー
広瀬裕子
執筆のかたわら、50歳から空間設計の仕事をはじめ、現在は設計事務所の共同代表としてホテルや店舗、レストランなどのディレクション、フードアドバイス等にも携わる。著書に『55歳 おとなのまん中』(PHP研究所)など多数。
Instagram:@yukohirose19