日本各地の発酵食品を集めた専門店『発酵デパートメント』〜「好き」を極める専門店の世界その6〜

何でもいろいろはないけれど、「これ」に関してはどこにも負けない。そんな専門店が東京には多数ありました。今回は日本各地の発酵食品がずらりと並ぶ発酵食品専門店『発酵デパートメント』を紹介します。

発酵食品『発酵デパートメント』

商品は常時500種類ほどが並ぶ。

こうじや酒粕も、全国的に取り扱いが少ない珍しいものも。

併設のカフェで食べられるランチ。青森県十和田の郷土料理、ごど丼 1,200円。

発酵愛溢れる店長の福島三千代さん。海外客のための英語もOK!

発酵デザイナーでオーナーの小倉ヒラクさんがセレクトした日本各地の発酵食品を集めた専門店。お店にずらりと並ぶ調味料やお菓子、お茶、珍味、お酒など、発酵食品の多様さに改めて驚きます。

「言わば、発酵食品のエンターテインメントショップ。セレクトの共通点は、小倉が現地を訪れて、作る人や工程に共感していること。その多くが昔からの作り方を代々受け継いでいます。その土地に根付き、愛されているものばかりなんですよ」と話すのは、店長の福島さん。

自家製の味噌や甘酒作りなどに欠かせない米こうじや酒粕などの〝DIY系〟商品も引き続き大人気。最近は自宅でビールやワイン、クラフトコーラを手作りするなど、商品のラインナップや楽しみ方もぐっと広がりを見せています。

オリジナル調味料も。ご飯のお供にぴったりな「アウトドア納豆」や、みりんと酢が合体した「みりんとす」。

人気商品「発酵マヨ」。酒粕を原料に、マヨネーズやカスタードに展開。油も少なく、栄養もたっぷり。

「発酵食品は時間をかけて作られている分、ふくよかな味わいが楽しめます。そして心も豊かになります。当店でのお買い物から、調理する時間、おいしくいただく時間まで、じっくりと醸すように楽しんでいただきたいなと思います」

発酵デパートメント

住:世田谷区代田2-36-15不定休
営:11:00~18:30(飲食は11:30~14:30L.O.)
休:不定休

愛用者

フリーランスPR╱ディレクター・滝口和代さん

お店に入るだけで、ぬくぬくとしたミクロの世界の豊かなバイブスを感じます。みりん粕を加えた発酵ソフトクリームが絶品で、夏に何度も通いました。おいしくて体に良いだけでなく生き方のヒントが見つかる大好きな場所です。

ネストローブほか、ブランドのPRやディレクションなど幅広く活躍。

『クウネル』2024年5月号掲載 写真/馬場わかな、有坂政晴、取材·文/鈴木麻子、吾妻枝里子、阿部里歩

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『クウネル』No.126掲載

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  • 発売日 : 2024年3月29日
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