【素敵なフランス人のアクセサリー】シンプルな服に華を添える〝ヴィンテージもの〟の存在

“古いものにこそ価値を見出す”のがフランス人の豊かさ。ていねいにメンテナンスしながら着る服やアクセサリー、器など、フランス人の女性の大切なものとは?今回はスタイリスト・コリーヌ・モローさんの素敵な「ヴィンテージ・アクセサリー」にフィーチャーしました。

PROFILE

コリーヌ・モロー/Corine MOREAU

スタイリスト、アートディレクター
映画や雑誌のスタイリストとして活躍。娘ふたりが独立したので、映画関係者や俳優が多く住む10区で夫とふたり暮らし。
Instagram:@rinecomoreau

着こなしに華を添える、ジュエリーが好き

コインネックレスを、贅沢に重ねづけ
クロエ』のシャツと『A.P.C.』のジーンズに合わせたのは、『グーセンス』のチャーム付きネックレス。「コインタイプは1本でも存在感がありますが、シャツを大きく開け、重ねづけが私流」

パリ10区、オスマン建築のアパルトマンに、映画監督の夫とふたりで暮らすコリーヌ・モローさん。57歳の今も抜群のスタイルを維持し、大好きな服やアクセサリーを楽しんでいます。「色がある服が好きなんです。以前はモノトーンやオールブラックも楽しんでいたけど、年齢を重ねるにつれ、色のあるスタイルが多くなりました」

クロエ』のグリーンのシャツ、カラフルなストラップのサンダル、ブルートーンにピンクが差し色のシャネルのスカートなど、さまざまな色使いの服をコーディネートに取り入れています。

「スタイリングの最後に必ずジュエリーで華を添えます。シンプルなシャツやデニム、ニットが私の定番アイテムなので、あわせるジュエリーによって印象が変わる。そんなパワーがあるのも、ジュエリーの素晴らしさですね」

コリーヌさんのジュエリー好きを知ってか、夫、家族、友人などから誕生日に贈られることも多いそう。「高価なものは必要ありません。娘たちは小さなネックレスチャームを贈ってくれました。いただいたジュエリーを選び、組み合わせを考える時間には、贈ってくれた人の顔が浮かびます」

自分で買うものはヴィンテージが多いそうです。その理由は。

「ヴィンテージは、誰かが大切にしてきたものが縁あって自分の元へ来る。その継承していくエスプリがとても愛おしく、また希少なものだからです」。コリーヌさんは〝もの〟をとても大切にする人。それは自分を「お手入れマニア」と呼ぶことでもわかります。

「服、靴、バッグ、ジュエリー、食器などまで、すべて丁寧にお手入れをしながら使います。それがものに対するリスペクトだと思うから」。ジュエリーのお手入れは使った後、柔らかい布で丁寧に拭き、ダイヤモンドは専用ブラシとクリーナーで汚れを落とし、最後に水洗いしています。「使わないジュエリーは1点ずつ小さな袋に入れて、それをジュエリーボックスに収納して保管しています」

さて、そのコレクションの一部を公開。ゴールドのチェーンにさまざまなチャームがついたネックレスは、すべて『グーセンス』。ココ・シャネルのファンタジージュエリー(オートクチュールに合わせたコスチュームジュエリー)で名高い『メゾン・グーセンス』が好きで、お守りのようにつけています。

※後編は「パールネックレスの身につけ方」。4月29日に公開予定です。お楽しみに。

『クウネル』2023年5月号掲載
写真/篠あゆみ、コーディネート/石坂紀子、鈴木ひろこ、文/今井恵

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『クウネル』No.120掲載

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  • 発売日 : 2023年1月20日
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