シンプルな服装に好きな小物を取り入れることでおしゃれの幅を広げているマチュア世代の女性たち。自分との付き合いが長くなる分、似合うものが磨かれ、その人らしさが現れたコーディネートは必見です。
お気に入りの赤をベースに小物使いで華やかに
「若い頃は似合わなかった赤が、最近着こなせるようになってきました」と言うとおり、真っ赤なリネンシャツがお似合い。スカーフやパールなどの小物使いも素敵です。
アクセサリーが好きで、明治生まれの祖母から譲り受けた色石やお気に入りの『ローリーロドキン』などをミックス。3つ並んだピアスホールに、 バランスを考えながらピアスをつけるのが、毎日の楽しみなのだそう。
ニットもバッグも、数十年愛用のセルフヴィンテージ
3シーズン活躍のカーディガンは、 長年着続けている『フェラガモ』のカシミアニット。唯一の「新顔」の『マリメッコ』のTシャツと合わせて、 ブラックの着こなしに。
「シルバーヘア移行後は、黒も重たくなく着こなせて嬉しい」。アクセントは重ねづけしたジュエリー。パールやゴールドの輝きが、カジュアルなTシャツスタイルを格上げしています。
ストールが映えるモノトーンスタイル
スカーフコーディネーターとして活躍する田中千恵さんが持っているスカー フ、ストールはなんとそれぞれ100枚ほど。巻き物を主役にするために、 洋服はシンプルなものが多いそうです。
「外出の際には、予備のスカーフやアクセサリーを持参して、TPOや気分に合わせてチェンジすることも。巻き方によって印象も変わるの で、とっても便利なんですよ」
マニッシュな小物使いで自分らしい着こなしを追求
『トフ アンド ロードストーン』のトートバッグを片手に、2泊3日の出張帰りという松井直美さん。シャツ、ベスト、ローファーというマニッシュなアイテムに、スカーフやジュエリーで華やかさを加えたスタイルが定番だとか。
「『エルメス』のスカーフは20代の頃にお土産でいただいたもの。この歳になってようやく似合う ようになってきた気がします」
ヴィンテージのオールインワンを小物使いでフェミニンに
バルーンパンツが個性的なオールインワンは、お気に入りのショップ 『サニーヴィンテージ』で見つけたもの。インドシルクのガウンを羽織ったリラックス感たっぷりのスタイルに、『ミッシェル・ヴィヴィアン』のサンダルや華奢なジュエリーで女らしさをプラス。
「普段はフラットな靴を合わせるのですが今日は足元からドレスアップしてみました」
写真/玉井俊行、松橋晶子 取材・文/吾妻枝里子、鈴木麻子 再編集/久保田千晴