街に春の彩りが溢れ、軽やかなファッションに目が行きますね。3月19日、国内最大級のファッション&アートイベント『東京クリエイティブサロン 銀座』に連動して、クウネル編集部では銀座の街でスナップを敢行!「スカーフで装う、春の銀座カジュアル」と題して、スカーフをおしゃれにまとう方々をキャッチしました。
ヘア&メイクアップアーティスト山本浩未さんと、そのメイクアップショーにご出演いただいた伊藤千桃さん・冴香さん母娘のコーディネートも必見!前後編に分けてお届けします。
■ ホワイトコーディネート ■
今春は全身を白でまとめる“オールホワイト”コーデに注目。洗練された印象へと導くワントーンコーデのなかでも、白は挑戦しやすく、春先らしいおしゃれを楽しみながら、透明感溢れる着こなしが叶います。
\春の装い賞/
●田中千恵さん 54歳 スカーフコーディネーター●
全体的にゆったりとしたシルエットも、黄色一点のスカーフ効果で目線を上部に。春を先どるシフォンストールは、世界最高水準の製版や染色にこだわる「伝統横濱スカーフMarca」のもの。
●山本浩未さん 58歳 ヘア&メイクアップアーチスト●
今季購入したというロングベストのセットアップは、インナー次第で3シーズン活躍。「ロングベストはコーデの幅が広がるだけでなく、腕をスッキリ見せてくれるので大人の女性におすすめです」。足元はキャンバス地のコンバースでこなれ感をプラス。
●Mayumi Murasawaさん 46歳 アクセサリーデザイナー●
タイの白い民族衣装をさらっと羽織り、巻きスカートで縦長のラインを強調。赤いスカートの配分が、絶妙なバランス感を叶えています。スカーフのアレンジで、洗練された印象に。
●根岸明美さん 53歳 会社員●
オールホワイトで作る大人のマリンスタイル。裾や袖口にボーダーをチラ見せすることで切り替えを持たせ、足首をさりげなく露出して、全体にヌケ感をプラス。
●東田陽子さん 60歳 主婦●
ホワイトを基調にしたペアコーデが、銀座の街中で一際目立っていたご夫婦。長身を生かしたホワイトコーデは、「『エルメス』のスカーフに合わせて、ホワイト×シルバーをポイントにしました」
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■大判スカーフ■
通常サイズ(65×65cm)より大きなスカーフは、首からたらすだけで縦長のIラインを強調できて着ぶくれも回避できたり、三角に折って肩掛けすれば背面のおしゃれも完成!
首元だけでなくヘアアレンジやベルト代わりにと着こなしの幅が広がるだけでなく、一枚あると寒さ対策にもなるので、春の名脇役です。
\ スプリング・レトロ賞/
●林 智子さん 58歳 主婦●
最近復活させたという30年前の「フェンディ」のスカーフを主役に、春らしいレトロスタイルが一際目立っていた林さん。チェックのコートにさりげなく主張するイエローのグログランテープは、自分でリメイクしたというから驚き! 小物をブラウンで統一することで全体が品よくまとまります。
●伊藤千桃さん 71歳 「桃花源」主宰●
普段は動きやすいデニムスタイルが中心の千桃さん。この日は「パドカレ」のゆったりとしたワンピースに「ヨーガンレール」のシルクのロングジャケットを羽織って。エアリーなレイヤードが春らしさを演出します。
●norikoさん 71歳 主婦●
一つ一つのモノ選びに品格が感じられるnorikoさん。上品なアイスグレーのセットアップを、超大判のスカーフでしっかり縦シルエットに。春らしい軽やかな素材を組み合わせることで、全体が爽やかな印象にまとまります。
●佐藤美保子さん 会社員● ジャマイカのスーベニイル的なプリントがお気に入りという「BINDU」のスカーフ。あえて巻かず、肩から羽織ることで、スカーフを主役にしたバックスタイルが完成。
●左)小原まゆみさん 59歳 会社員、右)中島真澄さん 63歳
会社員●山本浩未さんのメイクアップショーに友人同士で参加してくださったお二人。定番のトレンチコートを、小原さんは『マルニ』の〈フラワーカフェ〉バッグで涼しげに、中島さんはブルーのスカートで春らしくアップデート。
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上半身が華やかになる大判スカーフの着こなし
●小山博子さん 52歳 会社員●
縦長のIラインを意識し、ロングベストは引き締め効果もあるグレーをセレクト。10年以上前に購入した「ジェーン・カー」の大判ストールは、寒さ対策に加え、さらっと首にたらすだけでサマになるのがお気に入り。
●飯坂暢子さん 53歳 ITアナリスト●
スカル柄が目を引く「アレキサンダー・マックイーン」のスカーフに合わせて、ライダースJKをセレクト。ハードな印象を、アコーディオンプリーツのスカートで甘辛ミックス。
●木谷裕子さん 50歳 会社員●
3年ほど前に購入したという『オールドマンズテーラー』のスカーフは、春らしいプリントを生かすため、ふわっと首元に飾って。袖口を折り返し、マニッシュなスタイルにもヌケ感をプラス。
●左)富山佳江さん 61歳 会社員、右)横野佳美さん 53歳 会社員●
『エルメス』の華やかなスカーフをターバン巻きした富山さんと、足元のトリコロールカラーでフレンチスタイルを意識した横野さん。ともに足元は、フレンチをこよなく愛する『レペット』のバレエシューズでお揃いコーデ。
●國井志穂子さん 46歳 アロマセラピスト、彩和楓ちゃん 9歳●バッグと靴のカラーを揃えることでピンクのスカートが一際目立っていた志穂子さんと、バンビ柄のワンピースが似合っていた彩和楓ちゃん。首元のワンポイントやヘッドアクセとして、スカーフを投入。右)マッキントッシュ フィロソフィー 花柄スカーフ5,500円(税込)/松屋銀座
●LEEさん 34歳 会社員●
スプリングコートとスカーフで、スニーカーとクロップド丈デニムのカジュアル感を軽減。スカーフの巻き方で縦ラインを強調し、全身をスッキリ見せています。
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■ 巻き方テクニック■
巻き方次第で、ガラリと雰囲気を変えることができるスカーフのアレンジ術。
今回は、「メイクアップショー」の会場としてご協力いただいた「松屋銀座」で、婦人雑貨係 仲田さんにもご協力いただき、注目のテクニックをご紹介します!
●Yukoさん 49歳 フラワーデザイナー●
「50×170㎝スカーフの片方を長くし、結び目も体の斜め横に持っていくことでアシンメトリーに。
周りと差がつくアレンジです」(『松屋銀座』婦人雑貨係 仲田さん)
●小原まゆみさん 59歳 会社員●
「バックルを使用し、バランスをとることで、誰でも簡単に存在感のある仕上がりに。もちろん結び目を作っても素敵です!」(『松屋銀座』婦人雑貨係 仲田さん)
『マクール』バックル(4点セット)3,850円(税込)/松屋銀座
●飯塚ちさとさん 49歳 ごはんをつくる人●
縦長のスカーフを3cm幅くらいに折って、首に数回巻き付け、首元で固結び。両端の長さをほど良く出して整えるのがポイント。
●能登史華さん 36歳 保育士●一気におしゃれ度が上がるバンダナ巻き。トゥーマッチにならないよう、できるだけシンプルなワントーンコーデに合わせましょう。
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写真/北尾 渉 取材・文/藤井存希 編集/神保亜紀子