街に春の彩りが溢れ、軽やかなファッションに目が行きますね。3月19日、国内最大級のファッション&アートイベント『東京クリエイティブサロン 銀座』に連動して、クウネル編集部では銀座の街でスナップを敢行!「スカーフで装う、春の銀座カジュアル」と題して、スカーフをおしゃれにまとう方々をキャッチしました。
前編の日本一スカーフ上級者が集う街・銀座で、クウネルスナップ隊が出動! 銀座のおしゃれはスカーフから!? からの続きです。
■ワントーンコーディネート■
同系色でまとめる『ワントーンコーデ』は、手持ちのアイテムで組み合わせることができ、一気に上級者見せができると人気。
ともすると間延びした印象を与えてしまいがちですが、素材感や色の濃淡でメリハリを付ければ、表情豊かに仕上がります。
\ ワントーンでも輝いてる賞/
●能登史華さん 36歳 保育士●
グレーを主役にした、春先のモノトーンスタイル。『マニプリ』のスカーフでヘアアレンジすることで、顔まわりがぐっと華やかな印象になるだけでなく、スニーカーやカジュアルなインナーも、一気にクラス感アップ。シルバーのジュエリーも効いています。
●右)鉢村雅子さん 35歳 会社員、左)河野正季さん 26歳 会社員●
鉢村さんはネイビーの上下に、お母様から譲り受けたという赤いスカーフを効かせ、大人のフレンチマリン。河野さんはブルーの爽やかなセットアップに、『ボッテガ マルティネーゼ』のポケットチーフでワンポイント。
●Yukoさん 49歳 フラワーデザイナー●
春らしいふわりとした素材のセットアップは、クロップド丈のボトムスが絶妙なバランス。『身長が低いのでスッキリ見えるように』と、アクセントになるブルー系のスカーフを巻いて、視線を首元へ。
●間瀬理絵さん 61歳 会社員●
ご主人からのプレゼントというスカーフに合わせて、全体を春らしいベージュ系のグラデーションに。異素材ミックスで、同系色でも奥行きのある着こなしが完成します。
●平山美和さん 55歳 会社員●
大人女性の定番トレンチコートをマニッシュに着こなし、『グッチ』のスカーフで女性らしさをプラス。スカーフは、昔お母様へ贈ったもので、大切に使われたのち“形見”として自分の元へ受け継がれたそう。
●塩崎美樹さん 45歳 主婦●
今年2月に購入したばかりの『エルメス』のスカーフはピンクとブルーのモザイクパターンがお気に入り。ブルーの細コーデュロイパンツとの相性もバッチリです!
●吉田まゆみさん 52歳 会社員●
タートルネックにコート、ハンチングなどレトロな印象でまとめつつ、ブルーの濃淡を掛け合わせることでスッキリとした着こなしに。カラフルなバッグでアクセントも忘れません!
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■首元にキュッ■
スカーフ上級者が集まる銀座で特に多かったのが、首元にキュッと巻かれたスカーフ。
今回ご協力いただいた『銀座松屋』の婦人雑貨係 仲田さんに伺ったところ、最近のスカーフ使いの中でも主流なのが、『首元にキュッ』なのだそう。
首元を飾ることで、視線を上に誘導してくれるため、スタイルアップの効果も狙えます。
\ ギミック満載賞/
●増子明子さん 65歳 主婦●
スウェットや白デニムのカジュアル感を、上質な小物で洗練された印象に。ネックレスの重ね付けやさりげない赤の効かせ方、『マリメッコ』のスカーフの結び方まで、参考にしたいギミックが満載です。『今季狙っているのは、おしゃれな白Tシャツとリネンジャケット』
『シャネル』のバッグがカジュアルコーディネートのアクセントに。
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●山本浩未さん 58歳 ヘア&メイクアップアーチスト●
バンダナ柄のスカーフは『お誕生日プレゼントにいただいたもの。やや小さいサイズで使い勝手がよく、年中愛用しています』。ロングベストのIラインに合わせて、バンダナもゆるっとたらして。
●松浦宏子さん 57歳 主婦●コートの袖口を折り返し、ネイビーのボトムスとリンクさせることで、全体を品良くまとめた着こなし。同系色のスカーフで華やかにアップデートします。カチッとした着こなしには、結び目を美しく見せてくれるバックルが効果的。
「マクール」65×65のシルクスカーフ16,500円、「マクール」のバックル(4点セット)3,850円(ともに税込)/ともに松屋銀座
●右)松崎宗平さん 43歳 『松崎煎餅』8代目、左)高橋隆太さん 48歳 箸専門店『銀座夏野』代表●
ともに『スカーフ初挑戦』という銀座の若旦那お二人。スカーフ×スニーカーの意外な組み合わせで、遊び心のあるスタイルが印象的です。
●伊藤冴香さん 40歳 フードコーディネーター/『桃花源』共同代表●
ホワイト×グリーンの上下にオレンジのリップで春らしく。ヴィヴィッドカラーのパンツにヌーディーカラーのパンプスを合わせて足元を綺麗にまとめる上級者テクにも注目。明るい色味のスカーフをふんわり巻いて、顔周りを華やかに。
『マクール』のバックル(4点セット)3,850円(税込)/松屋銀座
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●須田早苗さん 60歳 フリーランス●
『ディオール』のスカーフに合わせたオレンジのコートはヴィンテージ。コートがヴィヴィッドな分、白シャツとグレーのボトムスで潔く。パリッと着こなしつつ、パールのネックレスを忍ばせるなど、エレガントさも加味。
●神事つばささん 37歳 会社員●
手持ちのアイテムですぐに真似したい、シンプルながら絶妙なバランスのコーディネート。足元からのぞくソックスや手持ちしたアウターなど、ブラウンがこなれ感を演出。古着屋さんで見つけたというスカーフは、巻きやすいようにサイズをリメイクしているそう!
●Kei Takanoさん 57歳 ヴィオラ奏者●
ドイツ・ハンブルクにお住まいのKeiさんは、黒をベースにしながらもアディダスの白スニーカーで春らしさを投入。ブルーに花柄が美しいスカーフを首後ろでキュッと結び、一気にスタイルアップ。
マッキントッシュ フィロソフィー 花柄スカーフ5,500円(税込)/松屋銀座
一時帰国中、山本浩未さんのメイクショーに来てくれていたそう。
●コジマハルカ 28歳 会社員●
春らしい配色のカラフルな『コーチ』のスカーフを主役に、春らしいベージュのワントーンに仕上げ。ショルダーバッグのブルーでさりげなく色合わせも。
●飯塚ちさとさん 49歳 ごはんをつくる人●
お母様が同じく40代の頃に身に着けていたいう『ニナ リッチ』のスカーフが主役。ボーダーカットソーや紺ブレ、ローファーなどトラッドなアイテムで大人マリンを表現し、スカーフの結び目も蝶々ではなくあえて固結びに。
●鷹來喜美江さん 66歳 無職●
“春の訪れ”をテーマに、チューリップモチーフのトップスを着用。スカーフをはじめ、時計やバッグなど小物をヴィヴィッドなピンクで統一するも、派手になり過ぎないのは、ホワイトベースのおかげ。
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■巻き方テクニック紹介■
巻き方次第で、ガラリと雰囲気を変えることができるスカーフのアレンジ術。
今回は、『メイクアップショー』の会場としてご協力いただいた『松屋銀座』で、婦人雑貨係 仲田さんにもご協力いただき、注目のテクニックをご紹介します!
●Mayumi Murasawaさん 46歳 アクセサリーデザイナー●
「結び目を綺麗に作り、たれさがるスカーフの形を整えることでシンプルで洗練された印象になります」(『松屋銀座』婦人雑貨係 仲田さん)
●林 智子さん 58歳 主婦●
大判スカーフを三角に折り、角を前にして首後ろで交差して、両端を首前で結ぶウェスタン巻き。大判スカーフならではの奥行きのある結び方。
●田中千恵さん 54歳 スカーフコーディネーター●
大判スカーフを三角に折り、角を前にして首後ろで結ぶスヌード巻き。ゆったりとしたドレープが大人の女性にぴったり。
●塩崎美樹さん 45歳 主婦●
『エルメス』のモザイク柄が映える大判スカーフのアレンジ巻き。シルクの美しいドレープが顔まわりを優しく見せてくれます。
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写真/北尾 渉 取材・文/藤井存希 編集/神保亜紀子