本誌のエディターとして、毎号パリのページを中心に企画を担当する<クウネル・サロン>プレミアムメンバー今井 恵さん。日本各地の伝統工芸や生産者の取材も多い今井さんが、最近気になるという日本の伝統や作り手を世界に発信するサイト「TETOTETANGIBLE(手と手タンジブル)」。その取り組みについてうかがう“おもてなし会”に参加したそうです。
日本の手仕事っていいなあ。改めてそう感じるサイトに遭遇
「TETOTETANGIBLE(以下、手と手タンジブル)」とは日本の伝統や文化、美意識を大切にする職人やアーティスト、クリエイターの作り出す商品を、世界に向けて発信するサイトです。その商品ラインアップは食品や器はもちろん、調味料やコスメ、インテリアや雑貨など、幅広く網羅しています。目利きの人が絞ってくれた商品が並んでいるので、買い手としても納得でき、そしてビジュアル的にもハッと目を引く品ばかり。
その“おもてなし会”では商品ディレクターの佐々木康裕さんから直接製品の説明をうかがい、さらに大好きな料理家松見早枝子さんが古代米を使って作るフルコースを楽しむという贅沢な会。松見さんといえばヘルシーで美容も意識したウェルネスフードの作り手、そして素晴らしいテーブルセッティングが魅力です。この日は「手と手タンジブル」で扱う器や、松見さんご自身の器を織り交ぜた素晴らしいテーブルセッティングでした。
古代米のおいなりさんとは、なんて美味しいのだろう
この日はとても暑い日で、まずいただいた〈テキカカアップルソーダ〉が冷たくシュワっとして美味しかったこと!これは摘果りんご100%で作られています。摘果りんごとは、摘み取られる段階で廃棄されてしまう未熟果りんごのこと。甘さは控えめながら(むしろそれがおいしい)りんごポリフェノールの含有量は成熟果より多いので、アンチエイジング効果も期待できますね。
この日のメニューは「食前のお飲みもの」「香味野菜のサラダ」「古代米のいなり寿司」「古代米のおはぎとお米コーヒー」です。まずは「TETOTETANGIBLE×Bo Project.オリジナル箸」の封を切ってお食事がスタート。
いなり寿司のベースに使ったお米は古代米〈近江針江の古代米 古代五色米〉です。針江のんきぃふぁーむの有機栽培の黒米・赤米2種類・緑米に滋賀羽二重糯の白米をバランスよくブレンド。古代米はもち米なので、いなり寿司にするともっちり、そして適度な歯ごたえも。
近江針江の古代米 古代五色米」です。針江のんきぃふぁーむの有機栽培の黒米・赤米2種類・緑米に滋賀羽二重糯の白米をバランスよくブレンド。古代米はもち米なので、いなり寿司にするともっちり、そして適度な歯ごたえも。
具材は5種。“鶏の醬(ひしお)照り焼き”“海老の塩麹焼き すだち風味”“青じそジェノベーゼのイカそうめん”“和のVeganビビンバ”“きのこの醬和え”。すべての味がそれぞれ古代米と相性ばっちりで、箸が進む、進む。
デザートのおはぎももちろん古代米。餡は「手と手タンジブル」で扱う北海道産の希少な小豆しゅまりを100%使った〈極み餡 朱餡〉です。甘さ控えめの餡ともっちりした古代米のバランスが絶妙で、こちらも何個でもいけそう。食事をしながら古代米のお話をうかがい、佐々木さんから「素晴らしい手仕事で生まれた製品の、ぬくもりや手触りをオンラインでも感じてもらえるようなサイトを作りたい」という手と手タンジブルへの熱い想いもうかがい、自分自身が生産者を訪ね、その真摯なものづくりを目にし、口にしたときに感じた、真面目な日本人の良さを改めて思い出しました。
家族のために身体によいものを口に入れたい、日本ならではの手仕事を大切にしたいと思う方々にぴったりな品々が並び、そこに佐々木さんの審美眼が加わることでおしゃれでハイセンスなエッセンスも。ぜひ一度、TETOTETANGIBLEのサイトをのぞいてみてください。
取材・文/今井恵
TETOTE TANGIBLE
公式サイト:https://tetotetangible.com
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