夏に冷たい飲み物や食べ物ばかり摂取していると、消化器官である「脾」に負担がかかってしまいます。消化に負担がかからない、おすすめの調理方法は「蒸す」こと。
今回は、クウネル・サロンプレミアムメンバーとして活躍するやくぜんもとこさんに、メインディッシュにもなる、ボリューム満点の「蒸しサラダ」のレシピを教えてもらいます。
冷飲食が増える夏、消化器官への負担が大きくなる……
中医学では、「冬病夏治(とうびょうかじ)」と言い、冬の病は夏に治すという考え方があります。冬に悪化しやすい冷え性や気管支炎・喘息・リウマチなどを、夏の過ごし方で改善するものです。
暑い夏は、一日中クーラーの効いた室内で過ごすことが多いので身体が冷えています。さらに、冷たい飲み物や食べ物ばかり摂取していると、消化器官である「脾」に負担がかかってしまいます。野菜などの生ものも、負担になるので、できるだけ火を通した料理で身体を労わることが大切です。
「陰陽五行」の考え方では、水=陰、火=陽と考えるため、「蒸す」ことが、陰陽のバランスが取れたおすすめの調理方法。そこで今回は蒸すだけでおいしくなり、身体にもやさしい、万能な蒸しサラダの簡単レシピをご紹介します。
簡単蒸しサラダレシピ #01
レモンとゴーヤと豚肉の蒸しサラダ
昼間の暑さで火照った身体をゴーヤでクールダウン、さわやかなレモンと豚肉が渇いた身体をやさしく潤してくれます。ゴーヤとレモンを豚肉で巻いて、一緒に召し上がってください。
【材料】2人分
・国産レモン……1/2個
*国産レモンが手に入らない場合は、皮を剥いてください
・ゴーヤ……1本
・豚肉(しゃぶしゃぶ用)……100g
・醤油……小さじ1
・お酒……大さじ1/2
・塩……ひとつまみ
【作り方】
1.レモンは薄切り、ゴーヤは半分に切ってワタと種を取り、厚さ1㎝程度の半月切りにする。
2.蒸し器にゴーヤをできるだけ重ならない様に並べたら、上に豚肉をのせる。お酒、醤油、塩をかけて最後にレモンで覆う。
3.蒸気が上がってから15分間蒸す。
簡単蒸しサラダレシピ #02
梅とトマトとアジの蒸しサラダ
日中の暑さで失われた水分をトマトで補います。アジは、身体を内側から温めて消化機能を健やかにする嬉しい食材。梅の酸味は、毛穴の開き過ぎを防いで、必要な気血水を身体に留めてくれます。
【材料】2人分
・梅干し……2個
・トマト中サイズ程度……1個
・アジの切り身……4切れ
・本みりん……大さじ1
【作り方】
1.梅干しの種をとり、包丁で細かく叩きペースト状にして、みりんとよく混ぜる。
2.トマトはヘタをとり、くし形に8等分しておく。
3.蒸し器にクッキングシートを敷いて、トマト、アジの順にのせる。アジ全体に梅干しを塗る。
4.湯気が上がったら10分蒸す。
オリーブオイルやごま油をかけて、アレンジも楽しい!
今日ご紹介した2つのレシピは、良質なオリーブオイルやごま油とも相性抜群! 味の変化も楽しんでみてくださいね。