おしゃれの秘訣が知りたい! 68歳のボタンジュエリーアーティスト・片山優子さんの偏愛アイテム。

ヴィンテージのブラウスにボタンをつけてアレンジ

美しいボタンジュエリーを制作し、世界からも注目を集めるアーティスト・片山優子さん。アーティスト活動の前は、スタイリストとして約40年間ファッションの世界で活躍していました。

ベーシックながらも、ちょっぴり個性的な小物使いで自分らしさを表現したスタイルが人気です。今回は片山さんが愛するファッションアイテムたちから、片山さんのおしゃれのコツを紐解きます。

自身のボタンジュエリーを引き立てる、一見ベーシックなアイテム。よく見るとひねりの効いたデザインが採用されていて、気取らずに個性を表現している片山さん。今回は、片山さんがついつい買い集めてしまう、愛してやまない偏愛アイテムについて伺いました。

アーティスト・片山優子さんのデニムスタイルを紹介した記事はこちら

アーティスト片山優子さんのデニムスタイル
片山スタイルにデニムは必須!愛用デニムは約20本

●片山優子さんの偏愛アイテム #01
海外で購入したメガネ

片山さんのアイコンであるメガネ。パリやイタリアなどの海外で購入したという『グッチ』や『サンローラン』、『ミュウミュウ』などハイブランドのものを多く所有。

元サングラスだったものを、日本に持ち帰りレンズを遠近両用に入れ替えて普段使いしています。

片山優子さんのヴィンテージのメガネ
お気に入りは写真左列の上から3番目の『シャネル』の丸メガネ。その隣の赤いフレームのものが、ヴィンテージのセルロイドのメガネ。

「一番のお気に入りは、パリの『シャネル』で買った丸メガネ。元々サングラスだったので、 レンズを入れるのに苦労しました。その隣にある、私と同じくらいの年齢のセルロイドのヴィンテージメガネもお気に入り。テンプルの部分に何にも針金が入っていない珍しいものです」


●片山優子さんの偏愛アイテム #03
気楽に履けて疲れにくいスニーカー

片山さんらしいラフなデニムスタイルの仕上げには、ちょっぴりアクセントのある個性派スニーカーが欠かせない。

「普段長時間座ってボタン作品を制作してるので、腰を痛めないようにスニーカーばかり履いています」

アーティスト片山優子さんのスニーカー

また、ワンピーススタイルなどのおめかしシーンには、『マルジェラ』の足袋ブーツを。パリで買ったという、通常のものより少しヒールが低めなものを愛用中です。

アーティスト片山優子さんのファッション
ネイビーの生地にプリントされた貝ボタンの首飾りが映える『アバウトボタン』のワンピースに、『マルジェラ』の足袋ブーツを合わせて。
マルジェラの足袋ブーツ
ヒールが低めなので、足腰への負担も少ない。
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こちらで着用しているワンピースは、片山さんのボタン作品を特殊なプリント技術でTシャツやワンピースに表現したブランド『アバウトボタン』のもの。

「ボタン作品が手元から離れていく淋しさを感じていた私ですが、作品がプリントされたファッションアイテムが新しく生まれました。 身につけるアートとして、また多くの方に届けられるのでは、と嬉しく思います」


●片山優子さんの偏愛アイテム #04
エレガントで個性的な帽子

メガネと同じように、海外でも気になる帽子を見つけたら思わず持ち帰らずにはいられないという帽子フリークの片山さん。昔から変わらずに好きなブランドは、イタリアの『ボルサリーノ』。また国内セレクトショップやギャラリーで作家さんものも欠かさずチェック。

片山優子さんの帽子
写真右奥が『ボルサリーノ』のもの。右手前と中央奥の2つが、遠矢羊子さんのもの。

「今は、遠矢羊子さんの帽子が構築的でお気に入り。インテリアのなかで佇む帽子の姿を見ることも大好きです。あの場所に被って出かけたいなという気持ちが弾みます。夏の海の波の音が聞こえてくるような、想像の世界に連れて行ってくれます」


●片山優子さんの偏愛アイテム #04
オリジナルで仕立てた一点もの

シンプルなブラウスにボタンを刺してアレンジしたり、お気に入りのカーテン生地からオリジナルの洋服に仕立てることも。

ヴィンテージのブラウスにボタンをつけてアレンジ
(お気に入り1)ヴィンテージのブラウスに、貝ボタンを刺した。2018年にCHANEL「ベストサヴォアフェール」に選ばれた際に着用した思い出の1着。
ヴィンテージのブラウスにボタンをつけてアレンジ
1着に刺した貝ボタンは全部で3000個に及ぶほど。ディティールにも感動。
ヴィンテージのブラウスにボタンをつけてアレンジ
光に揺れて、貝ボタンの美しさが際立つ。
カーテン生地でオリジナルの洋服
(お気に入り2)フランス・リオン織物美術館の収蔵品をもとにした、オリジナルカーテンを展開する『東リ』のカーテン生地のことを教え子から教えてもらい、購入。昆虫好きの片山さんらしく、ミツバチを配したデザインがお気に入り。オリジナルで羽織りとワンピースのセットアップを仕立てた。
カーテン生地でオリジナルワンピース
(お気に入り3)知人がパリで買ってきたカーテン生地を分けてもらい、オリジナルワンピースを仕立てた。
昆虫のオリジナルボタン
世界の昆虫種が減少していることに危機感を覚え、少しでも興味を持ってほしいという想いから、ボタン部分に虫を。東南アジアで購入した樹脂入の昆虫モチーフを、ボタン屋さんに頼んでオリジナルのボタンを制作。
ヴィンテージベットカバーを羽織にアレンジ
(お気に入り4)しばらくベッドカバーとして使っていたヴィンテージのベッドカバーを、羽織りにアレンジ。
ヴィンテージのベットカバーを羽織にアレンジ
形を変えて、さらに大切な1着に。
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それぞれのお洋服に込められた想いや背景を語る片山さんの姿は、とても輝いていました。

コーディネートに欠かせないデニムに加えて、片山スタイルのアイコンであるメガネや帽子、スニーカーなどの小物選びで、自分らしいスパイスを投入。さらに、気に入ったカーテン生地からオリジナルの洋服を仕立てるなど、とことん個性を追求したところが片山さんのおしゃれの秘訣なのでした。


アーティスト・片山優子さんにまつわる記事はこちら!

スタイリストを経て、56歳でアーティストの道へ。ボタン作品を生み出す、片山優子さんのライフストーリー。(前編)
毎日12時間創作活動に励む。68歳のボタンアーティスト・片山優子さんの現在地。(後編)
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写真/近藤沙菜 取材・文/阿部里歩

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