カジュアルからフォーマルまで、どんなシーンでも活躍し、すっきりシックにまとめてくれるブラックコーディネート。そんな黒の底力を、最近改めて実感しているという、〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーのcanaria_rs(カナリア)さん。『GU』のサロペットのほか、早春に取り入れたいおすすめコーディネートを聞きました。
■質の良い黒コートは、流行に左右されない万能選手。
寒さの中にも、少しずつ陽ざしに春のあたたかさを感じるようになってきましたね。まもなく、おしゃれが楽しい季節がやってきます!春といえば、パステルカラーが着たくなりますが(私も大好きで、ワードロープは通年明るい色が多めです )、でも今あえて、「黒」を取り入れた着こなしに夢中です。
きっかけは、2021年末にトゥモローランドで購入した『Hevo(イーヴォ)』 のコート。 イーヴォは、イタリアのプーリア発のコートやアウター専門ブランド。じつはこれメンズアイテムで、夫と共有しています。
スタンダードなデザインですが、撥水加工のような生地で仕立てられているので、冬はあたたかく、春先や秋も活躍してくれます。この一着のおかげで、着こなしの幅がぐっと広がり、 いままた自分の中で、ブラックコーデへの熱が再燃中というわけです。
■GUのデニムサロペットはすっきり見える黒が断然おすすめ。
今春新調したのは、GUの「デニムサロペットストレートパンツ」。太すぎず、細すぎずのストレートがポイントで、お腹も足もすっきり見せてくれます。 普通のデニム地に比べて、少し生地が薄いので、ゴワゴワしすぎず、心地よく着られるところがお気に入りです。
5色展開ですが、黒なら、コンパクトなジャケットやカーディガンなど、合わせるアイテムによって、きれいめな印象に寄せることができるので、大人の女性にはとくにおすすめです。細かいところですが、金具部分が黒っぽくなっていて、悪目立ちしないところも良いですね。店頭でLとMを試着してみたんですが、今回はすっきり着られるMサイズに。 丈感もぴったりでした。
ちなみに、カジュアルなサロペットには、アクセサリーやネイルが必須です。さらにこれからの季節は、バレエシューズを選べば足元に抜け感や女性らしさが出るので、ますますおしゃれが楽しみですね。
■ シンプルコーデのアクセントに持ちたい、軽やかな黒のフリルバッグ。
ニューヨーク発のブランド『HELOYSE(エロイーズ)』の「Shoulder on LOVE solid mini BAG」も、最近お迎えしたアイテムのひとつ。無地のナイロンバッグですが、持ち手がフリルになっていて、コーディネートのポイントになります。この日も、ボーダートップスとパンツという、ごくごくシンプルなご近所コーデに合わせました。
ナイロンなので、とにかく軽量。ハンドル部分は長さがあるので、ショルダーバッグにもなります。 今回のコーデはボーダーとバッグの黒をリンクさせていますが、春先、ベージュワントーンスタイルに、このバッグを合わせてもおもしろいかな、と思っています。
トップスとボトムスのワンツーコーデが多くなるあたたかな季節は、気軽に持てるこんな「黒」があると、きっと重宝するはずです。旅行時、バッグの中に忍ばせても良いですね。
◆◇今月のカナリア通信◇◆
当webの担当編集さんが、最近保護猫を飼い始めたと聞いて、以前実家で長く暮らしていた柴犬、その名も天竜(てんりゅう)の香ばしい匂いを思い出していました。寒い冬の日は、ストーブの前の座布団に陣とって暖をとり、気が向くと、居間の引き戸をカラカラと自分の鼻先で開けて、外へ出掛けていきます。でも、閉めてはくれないものだから、父がよく「おい、寒いぞ」なんてぼやきながら閉めにいっていました。
老衰で亡くなる少し前、たまたま妹と帰省のタイミングが重なり、家族みんなで外出したことがありました。車の後部座席に二人と一匹が座ったのですが、なぜか天竜は真ん中のポジションから動こうとせず、妹も私もめちゃくちゃ端っこで笑いながら、つかの間のドライブを楽しみました。もう十年以上前のことなんですが、そんなささやかな日常の断片を思い出すたび、あたたかい気持ちになります。
canaria_rs / カナリア
1969年生まれ。プチプラアイテム中心のコーディネートや着回しを自撮りしたInstagramや、10個下の夫との暮らしぶりを綴ったブログ『Canaria Style』が、大人の女性たちから共感を集める。不定期で販売する自作のアクセサリーや、アパレルブランド『Zelal』とのコラボアイテムも人気。
●春のおしゃれの参考にぜひ
◎ 〜服のプロが選ぶ一軍服vol.09〜1枚で何通りにも活躍!『アズ ノゥ アズ ドゥ バズ』のポチポチカーディガン。
◎ 50代おしゃれにブローチがおすすめです。地味化しがちな冬コーデを一瞬で個性的に。
◎ 軽やかなコートとスニーカーがあれば、エレガントにもカジュアルにも。重信幸子さんの寒暖差を快適に過ごすスタイル