フランス在住のトリコロル・パリのフランス通信。パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISを主宰する荻野雅代さんと桜井道子さんおふたりが、毎月交替でフランスから日々の暮らしを紹介してくれます。第4回目は、桜井道子さんが担当。12月になりクリスマス一色のパリの老舗デパートでは、ついつい立ち止まりたくなる色鮮やかで煌びやかなイルミネーションが。
暗い冬のパリを輝かせるクリスマスのイルミネーション
2021年が終わっていきますね。思い返してみれば昨年の今ごろ、フランスでは2回目のロックダウンは徐々に解除されつつあったものの、夜8時以降の外出が禁止されて、カフェやレストラン、映画館、美術館などの施設は閉まったままでした。それと比べれば、マスクや衛生パスが欠かせないとはいえ、今年の年末はずいぶん「日常生活」が戻ってきた感があります。ただ、このところ再び感染者数がぐんと増えていて、まだまだ油断ならない状況です。コロナ禍という長いトンネルの出口がなかなか見えず、なんとなく気分が落ち込みがちな今日このごろなのですが、そんな中でもクリスマス一色のパリは本当に美しくて、心を慰められています。
キラキラと輝く街中はつい見惚れてしまいます
11月半ば、オスマン通りの老舗デパート「ギャラリー・ラファイエット」と「プランタン」が、クリスマスのショーウィンドウとイルミネーションをスタートさせると、パリのクリスマスシーズンが開幕します。人形たちが音楽に合わせて動く楽しい仕掛けが見られるデパートのショーウィンドウは、子供はもちろん大人もワクワクするパリのクリスマスの風物詩です。「ギャラリー・ラファイエット」の本館中央に登場する巨大なクリスマスツリーも、毎年異なるテーマとデザインでとても素敵です。
11月の終わりにはシャンゼリゼ大通りをはじめ、パリの街角のいたるところにイルミネーションが点灯して、どんよりと曇りの日が多い冬のパリに光をふりそそいでくれます。夕方5時ぐらいには日が暮れて、6時にはすっかり暗くなる季節なので、キラキラ輝くパリの街を長く楽しむことができるのも嬉しいです。派手なネオンの看板がないからこそ、期間限定のイルミネーションの輝きがより華やかに、贅沢に感じられるのかもしれません。
写真・文/桜井道子