読者のみなさまから寄せられた素敵な投稿を、クウネル・サロンで紹介する参加型企画『わたしジャーナル』。日々の暮らしで見つけたワクワクを、Instagramで専用ハッシュタグをつけてシェアしていただいています。
今日は、 #クウネル読書 のハッシュタグから。読書好きの5名の方からおすすめいただいた、“旅にまつわる”書籍をピックアップしました。なかなか旅に行けない日々が続いていますが、ぜひこちらの本を読んで旅気分を楽しんでくださいね。
#01 『来ちゃった』
エッセイスト・酒井順子さんと、漫画家・ほしよりこさんによる、ゆる〜い旅エッセイ『来ちゃった』。2人が旅の目的地に選んだのは、「出生率1位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人がいる温泉」など、有名観光地ではない渋い目的地ばかり。思わず『来ちゃった…』と、ぽつりつぶやいてしまうような、国内外の旅の記録です。文庫本には、2015年に旅した「インド マハラジャ・エクスプレス紀行」も収録されています。
「酒井さんの軽快な語り口と、ほしさんの挿絵がたまらない。2人が攻めるのは『どこまでもニッチなデスティネーション』。こんな風にどこまでも自由に、のんびり旅をしてみたい。こういう時だからこそ愉しい旅エッセイです!」(@nahomi11さん)
#02 『世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる』
世界の台所探検家として、世界各地の台所を巡っている岡根谷実里さんによる初のエッセイ『世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる』。著者が現地の人と一緒に料理や食事をして体験した、リアルな暮らしと文化のストーリーを素敵な写真と共に紹介しています。旅先はインドネシア山奥の台所から、中東パレスチナ、南米コロンビアまで。観光ガイドブックとは180度違う、その国に住む人々の普通の暮らしを追体験できるような1冊です。
「国々の飾らない素の部分を垣間見ることができ、楽しく読ませていただきました。ページをめくる度にわくわくする、素敵な本です!」(@nanacororinさん)
#03 『わたくしたちの旅のかたち』
長年、世界中のさまざまな国へ赴き、多岐にわたる活動をしてきた著者の兼高かおるさんと曽野綾子さん。『わたくしたちの旅のかたち』は、50年来の知り合いである2人がこれまでの人生を振り返り、旅について語り合った対談本です。少女時代の異国への憧れ、旅先で出会った風景、忘れられない人々、そして旅を通じて学んだことなど、多彩なエピソードが詰まった魅力的な1冊です。
「兼高かおるさんと曽野綾子さん、私の祖父母よりも上の世代の2人が戦前から今までを振り返る対談本です。お上品な2人なのに、旅でのギョッとするエピソードもたくさんあり、時代は違えどもどこか親近感を覚えました。そして作中の 『英語ができても中身がなければ意味がない』という言葉がとても印象的で、 私も旅を通して生涯学び続けたいなと思いました」(@xiong.72さん)
#04 『死ぬまでに行きたい海』
翻訳家・岸本佐知子さんの人気連載を単行本化した『死ぬまでに行きたい海』。出不精を自認する著者が、それでも気になるあれこれに誘われて、気の向くままに出かけて綴った22篇のエッセイ。焚火の思い出、猫の行方、不遇な駅、魅かれる山、夏の終わり……行く先々で出会う風景と脳裏をよぎる記憶があざやかに交錯し、著者らしい不思議な世界観に魅了されます。
「鬼が付くほどの出不精の著者が、連載の依頼を受けた時、“どこかに出かけていって、そこで見聞きしたままを書きたいです”と自分の口が勝手に言ったことに驚いた、という。そんな著者の土地にまつわるエッセイです。著者は、東京生まれで人気企業の宣伝部に勤め、おしゃれで…。若い頃の私にとって憧れのような人にも、悩みもがいた若い時代があると知り、親近感を覚えました。それだけでなく、自分のカッコ悪い過去の記憶に、お腹がきゅーっとなるような苦さを感じながら、一話一話を愛おしく読みました。この本は紀行文ですが、旅に導くというより、どちらかと言えば、過去の自分に導いてくれるような不思議な魅力があります。記憶の奥底に押し込んでいた無様な過去の数々に、ファイルネームをつけて整理してくれました。著者の些細な記憶を愛おしむ優しさが、記憶を整理する力を与えてくれたのだろうと思いました」(@yymmpさん)
#05 『行かずに死ねるか!』
旅行エッセイスト・石田ゆうすけさんが、自転車での世界一周を記録した『行かずに死ねるか!』。著者は会社員を辞め、自転車を相棒にして地球一周の旅へ…。砂漠地帯では拳銃を持った強盗に遭い、身ぐるみはがされたあとも疾走し、出会いと別れを繰り返しながら駆け抜けた7年半の旅の記録。著者の大胆な行動力に勇気づけられること間違いなしです!
「著者が旅に出たのは、まだネットが普及していない頃。広い世界を旅する中で、同じ人に何度も遭遇するので驚きました。日本人チャリダー(自転車乗りの愛称)もたくさん登場し、特に熊本出身のキヨタくんのキャラクターがとても好きでした。また、著者が強盗に銃を突きつけられ、自転車以外全て持ち去られたあと、何も言わずにそばにいてくれたサノくんは、登場シーンこそ少ないが印象に残っています。そんなたくさんの危険な目に遭いながら、行く先々で現地の人の優しさに触れて、読んでいる私まで涙ぐんでしまいます。そして『ユーコン河をカヌーで下ってみたい』『彼が世界一の遺跡に認定したグアテマラのティカルはどんなものだろう』と、自分が一生行くことがないような世界に想いを巡らせています」(@matsumotoerinaさん)
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