季節は冬から春へ。衣替えのシーズンがやってきましたね。洋服をしまう前に、ワードローブの見直し&点検を。そんなときにおすすめしたい「染め替え」についてご紹介します。
衣替えの季節。混沌としがちなクローゼットを整理するいい機会です。来シーズンへ持ち越しなのか、「今季限りでさようなら」なのか、選択をしながら、すっきり風通しのいいクローゼットにしたいものです。
気に入っているけれど「持ち越しを迷う」ものに、シミが付いてしまっているものや、色味がどうも自分にしっくりいってないものがありませんか?。デザインやサイズ感は気に入っているのに、シミが!色味が!と、クローゼットのなかで一軍落ちしてしまっている衣類、ありますよね。
そんな一軍落ちアイテムを蘇らせる方法として、「染め替え」をご存知ですか?取材で染め替えサービス『Re:color(リカラー』を知ってから、何度か利用し、その度に「お願いして良かった!」と思っています。
Re:color(リカラー』は 群馬県桐生市にある創業100余年の染色会社、土田産業が運営しています。 あるときお客さんとの話で 「色あせてしまってもう着られないけれど、思い入れがあって捨てられない服がある」と聞き、初めて個人の衣類を染め替え。そのときとても喜んでもらったことをきっかけに、 一般のお客様向けの染め替えサービスを本格的に始めたそうです。
自宅で染め替えにチャレンジしているという方もいらっしゃると思いますが、染めムラができてしまったり、好みの色に染まらなかったり、どうしてもうまくいかないことも多いようです。お気に入りの大切な服だったら、プロに頼めたら安心です。
私は今回、カシミアのマフラーとコットンのワンピースを染め替えのお願いを。マフラーのほうは、買ったばかりだというのにお茶をこぼし、広範囲にシミができてしまったのです……。コットンのワンピースは鮮やかな赤色がうまく着こなせず、すごく気に入ったデザインなのに「たんすの肥やし化」の危機に瀕していました。
「染め替え」にはいくつかの注意が必要。素材が綿か麻なら問題ありませんが、ウールやポリエステルなど素材によっては縮みなどの染め替えリスクがあるのでまずはご相談を。金額は一枚あたりの重量で決まります。布の素材が綿や麻などでも、縫い糸がポリエステルのことが多く、その場合、ステッチは染まらないのでご注意を。
さてさて、今回の染め替えですが、 カシミアマフラーは薄いグレーから濃いグレーへ、赤のワンピースは黒への染め替えをお願いしました。 約2週間後に戻ってきたマフラーとワンピース、すっかりシミも消え、ワンピースも落ち着いたブラックへと変身!両者「一軍入り」決定です!
シミが気になっている服、着過ぎて色褪せてしまっている服、気持ちを新たに違った服で着たい服。そんな服があったら、ぜひ「染め替え」を試してみてはいかがでしょう?
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写真・文 鈴木麻子